SSブログ

いつできるのか~懐かしい実用書

【10月25日】和裁教室@上本町
きょうの課題:羽織の襟付け、のはずが。
きょうの進捗状況:襟を付ける前に、身頃の衿肩あきから前立て
(というのか?)についた折筋をおコテで伸ばす。
そうこうしているうちに、襟を付ける前に
袖を付けた方がいいということになり、
         袖付け位置や裄出し位置をチェックし、印を付ける。
         身八つ口一カ所だけ縫って、きょうはおしまい。
きょうのおんぶにだっこ:私が羽織にかかっている間に、
            先生がコートの片袖を縫ってくださる。
すみません。
※ずいぶん前から取りかかっていて、いくらなんでも羽織の季節に間に合うだろうと思っていたのだが、ふと気づけばもう来週は11月。これはイカン。縫い上がってから、丸洗いにも出さなくてはならないし、戦力となるのは12月以降か。
※羽織とコートはやはり生まれが違っていて、コートは洋装が日本に入ってきてから取り入れられたものなので、縫い方が違う。羽織は着物と同様、縫って「きせ」をかけるが、コートはきせをかけずに「割縫い」するのだった。ミシンで縫ってあるものが多いのも、割縫いにする場合、かなり細かく縫わないと割ったときに隙間ができてしまうからだろう。

きょうの着物関連本:「決定版 家じゅうの着つけと帯結び」
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4072444693/qid=1098720188/sr=1-3/ref=sr_1_10_3/249-6964716-2189923
※なんだか、懐かしい気がした。思えば、私が着物を着始めた頃は、この手の本しかなかったのだが、その後ムックでスタイリストさんがコーディネイトするようなのとか、ファッションリーダー(と言っていいのか、着物屋の主人や着物愛好家)の登場する本が沢山出て、長らく実用書としてのキモノ本を見ていなかった。
※思うに、ビジュアル系着物関連本は、「実用書」「イメージ書」の二つに分けられる。前者はルール解説・ノウハウ伝授、後者は消費行動を促す効果がある。前者はたいてい、あか抜けなくてお堅い印象、後者は常識はずれだったりする。前者は家庭科の教科書っぽくて(執筆者の下の名前が「ウシ」とか「トラ」だったり、モデルがいったいいつの時代の女学生だというおかっぱ頭だったりするような時代錯誤感が漂う)、後者は基本をすっ飛ばして、腕がにょっきり出ている、いったいこの格好でどこ歩くんだよ的コーディネイトだったりする。かといって、前者がまともなコーディネイトを載せているかといえばそうでもなくて、必ず「この着物にこの帯はないだろう」という組合せで帯結び手順写真が掲載される。借りてくるメーカーからの押しつけの組合せなのだろうな。
※有効な使い方としては、教科書のコーディネイトは無視、ノウハウだけ得て、後者からは、いくら色柄がかわいくても、寸法が合わないってのはやっぱり変だというものを学ぶのが良いのでは。かわいければ寸法あってなくてもいいんだ、という勘違いだけはなんとか阻止せねばならないのだが。

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。