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ヘタクソ~そういえば~流れ行く

【2月14日】和裁教室@上本町
きょうの課題:錦紗羽織の洗い張り再構築。
きょうの進捗状況:身頃裏表を置き、おコテで印付け。衿丈に合わせると
       着丈は2尺4寸。襠の長さは1尺6寸。襠もおコテで印付けする。
       表地裏地、重ねて一緒につけるので、ずれないように気をつける。
       
※難しい。というより、一つのことを理解するまでに時間がかかり、その間に先生は次に進んでいらっしゃる。頭で理解したあとも、手が動かない。というか、動かしてはいけないものを動かしたりする。
※やればやるほど、私にはむいていない作業だと確信する。何年同じことを言っているのだろう、と思うが、ここまで来てもそう思うのだから、間違いないと思う。

※帰ってきたら、寝屋川の小学校に男が乱入、教師が死亡というニュースが。なんと悲しいことだろうか。犯人は同校の卒業生とのこと、17才になるまでいったいどんな思いで過ごしてきたのか。人をあやめても幸福になることはないことくらいはわかるだろう、それでも凶行に及ぶまで、何が彼を追いつめたのか。
※小学校当時はゲームクリエイター志望だったそうだ。クリエイトすることと人を殺すことの間の距離を縮めてしまったのは何だったのだろう。
※先生だって、刺されて死ぬためにがんばってきたのではない。家族だっているのだ。誰も幸福にならない、こういう事件はむなしい。

きょうのビックリ:父兄に状況説明するために、門の外に出てきた教師が茶髪で
         ビックリ、犯人かと思った。

※バレンタインデーでした
※夫も減量中のバレンタインデーは、チョコレートのプレゼントはあり得ない。なので、特に何の盛り上がりもなく終わった。が、しかし、あさってには二日遅れの便りを乗ぉせぇて、佐川が来るぅ来るぅ、配達ぅにぃ♪
※夫の腕時計がついに壊れてしまい、チョコの代わりにプレゼントすることにした。一緒に買いに行こうか?と問うと、実は欲しいのがある、という返事。「踊る大捜査線」青島刑事のファンである彼は、ドラマの中で青島刑事が使っている腕時計と同じ型のが欲しいらしい。ミーハーである。
※アーミーナイフも作っている会社の、ヘヴィ・デューティー仕様、100気圧防水、ストップウォッチにもなるという、いったいどういう場面で活用されるのかは謎だが、機能満載のもの。(グリーンベレーにでも入るつもりか?)
※青島刑事のと全く同型のは比較的高く、マイナーモデルチェンジしたものだと若干安いので、それをネットで注文。
※腕時計に関しては夫婦揃って物持ちがいいというか、欲がないというか、夫は高校入学祝い・大学入学祝いに親に買ってもらったものの二個しか使ったことがなく、私も高校入学、大学院入学祝いの二個しか持ったことがない。その二個目はいまだ使用中。
※おそらく今回購入したものは、初期不良でもない限り15年は使うだろう、と読んで、1年あたりにしたら安い買い物だと計算したのだった。
※着物関係に対する浪費・強欲に比べて、なんと慎ましいことだろう。もっと平均化すれば安定した生活になるように思うのだが。

※きょうの一気読み:NHK人間講座テキスト「美輪明宏 人生・愛と美の法則」
※このシリーズはときどき、すごいヒットがあると思う。たった588円(税込み)で、中身の濃い、時に涙するような内容を読ませてもらって、ありがたいことである。(もうひとつのヒットは「阿久悠・歌謡曲って何だろう(前世紀)」。)
※おそらく、これまでの著書の内容と重複する部分も多いのかもしれないが、私は一冊も読んでいないので、それら全てのエッセンスを読むという一番お得な読書だったかもしれない。
※講師が「美」とするものが、私と共通項が多く、共感しやすかったので、読んでいて「うんうん」と頷けたが、全く志向の違う人にはどういう風に映るのだろう。
※以前、2002年5月24日に「葵の上・卒塔婆小町」を見に行って、あまりにわかりやすくて、これでいいのか?と逆に不安に思ったくらいだったが、今回、読んでわかったのは、私の中にあるものと共通部分が多かったため、理解出来ないところが少なすぎたせいだったからかもしれない。
※もちろん、美輪講師が歩んできた道と私の道は全然困難の度合いが違うし、深みも比べものにならないが、「だけど、わかるぜ」なのだ。(グレートマジンガー)
※ちょっと引用:「・・・流行はファシズムだと思うのです。流行というのは、メーカーが自分たちの商売のためにこれを着なければ流行遅れだというふうに強迫観念を植えつけ、それでたくさん買わせようということです。流行というのは「流れ行く」と書きます。むなしく流れ行くものを追いかけてどうするのかと言いたいのです。流行、最先端といいますが、二十四時間たてば、明日になれば、それは古くなるのです。それを、まるで鬼の首でも取ったように流行の先端というのは、おかしいと思いませんか。いいものは永久にいいのです。・・・いいものは、時代や時間とは関係ないのです。」

※最近、大学の先輩のおうちで見せてもらった振袖のことを思い出した。確かに当時の流行に乗っかった「白地にピンク系のお花」だったが、「丁寧でいい仕事」をしてあったので、今見ても恥ずかしくなかった。センス善し悪しもあっただろうが、同じ時期に作られたもので「見るに堪えない」ものは、手抜きといおうか、適当に作られたもののように思う。
※流行に乗っかるのはメーカーだけではない。誰か、それによって得をする人である。昨今の「銘仙ブーム」によるオークション・古着屋での値上がりを見ると、マズイな、と感じる。それは「いい銘仙」が評価されているのではなく「流行になっている・だから銘仙ならば全部オッケー」、というような評価にすり替わっているからだ。どう見てもセンスの悪いものまで高値が付くのは、本来の「そのものを見る目」がなくなってしまっているからだろうと思う。
※流行っているからアンティーク着物を着たいのか、素敵だから着たいのか。着てみて自分に似合っているのか、着ればそれだけで「自分は最先端」だと思って満足するのか。自問自答・吟味なしに「流れ行く」、この状況はいいものではないと思う。

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