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帰阪~おのぼりさん最終日

【5月22日】
※東京から帰ってきました。あれこれ書くべきことはあるのですが、用事がたまっているので、またあらためて・・・・。お世話になりました方々、本当にありがとうございました。
<トピックス一覧>(時系列無視)
●往路、大阪駅でトランクの取っ手がちぎれる。経年劣化。
●ホテルの向かいが、「珈琲 エリカ」。
●いきなり暑い。
●迷子
●本は重い
●池田は高い
●私の町は「町屋」そっくり
●革足袋のおじさんに遭遇
●アテにしていた「都電もなか」「都電ストラップ」買えず
●「生きている遠近法」
●ぬかりがあってはいけない職業
●水ぶくれ
など、近日公開予定。
撮影快調、公開を待て!前売券は当館にて絶賛発売中!

5月22日
きょうの着物:帯だけ水色塩瀬に絞りで孔雀の羽名古屋帯に替えて、
       あとは着た切り雀。
※いよいよ最終日だが、前日遅くまで遊んでいたので、例によって夫は先に仕事に出かけ、私はゆっくり支度する。大荷物は宅急便で送ってしまい、身軽になってチェックアウト。
※「珈琲エリカ」は日曜休みのため、「珈琲 喫茶ベス」(珈琲か、喫茶か、どちらかだけでいいと思うが)で「ツナトーストモーニング」を注文。これが躓きのはじまりだった。今から思えば。
※店にいたのは慣れないアルバイトの男の子一人で、ツナトーストが出てくるまでに約20分かかった上に、サラダにフォークがついていないとか、あれこれトラブルがあって時間のロス。この喫茶店は漫画本が並んでいて、もうダメだ系喫茶店だった。残念だが。喫茶店は、マンガの単行本を並べ始めた時点でダメになる、というのが私の持論。マンガはマンガで好きだが、それを店に置くというのは、喫茶店にいるということそのものが楽しめない店だと、自ら認めてしまった証明だ。
※この日は「根津」駅でお友達と待ち合わせて「弥生美術館」に行く予定だったので、新御茶ノ水目指して歩き出した・・・・はずだった。
※ところが神保町は古本屋の町。日曜休みの店が多い中、3・4軒開いている店もあって、フラフラと引き込まれてしまう。しかも1軒は2割引だったのだ。東京家政大学の「和裁工作」という教科書を見つける。なんで「工作」なんだろう?中身を見ても、よくわからない。工学部っぽくしたかったのか。
※古本屋から出て、歩き出す。その時点で方向を間違えていたのだろうと今になって思うが、気づいていない。歩く歩く、どんどん歩く。途中で地図を見たりするのだが、なぜか神田にいる。軌道修正したつもりなのに、なぜかお堀端に出る。これはおかしい、と焦り出す。しかしその途中で学士会館の野球発祥の地の「肉厚の手」像の写真を撮ったり、はー、集英社と小学館って隣同士なんだ、とか、のんきなことを考えたりもしている。

※まあ、とにかくそのあとは人けのない神田をさまよいさまよい、必死の形相。しかも、さっき買った古本が重い!待ち合わせに間に合わない!結局、山手線目指して線路にまで突き当たり、線路沿いに歩いてなんとか新御茶ノ水にたどり着くが、その時点ですでに待ち合わせ時間だ。
※初めてお目にかかる上に年長者の方をお待たせすることになり、冷や汗が吹き出す。遅れます電話をして、頭が下がったまま上がらない。
※根津で待っていてくださったお友達と、ご挨拶よりも先にあやまり倒す。小一時間、神保町から新御茶ノ水にたどり着けなかった私とは、やはり迷子の天才なのだろうか。
※今回、東京に行くことが決まったとき、とにかく弥生美術館には行こう、とだけ決めていて、最終日にようやく実現、しかし、あんな坂があるとはおもわなんだ。先にお食事して、あれこれお話を伺う。古着はそのものの値段のあとにお手入れの費用が控えているから、あんまり本体が高いとたいへんだ、とか、なかなか思ったように仕立ててくれる人を見つけるのはたいへんだとか、苦労話を分かち合う。
※オムライスを食べて口紅が剥げ、口のまわりにはうっすらケチャップが乗っている状態で入館券を買うと、着物姿でご来観のお客様は、写真撮影サービスがあり、次回展覧会の際に掲示し、来館時にその写真をプレゼント、さらに割引もしますとのこと。次回展覧会に来られるとは思わないが、撮って下さるというのならせっかくだから撮ってもらうことにする。
※慌ただしく外に出て撮影。私は汗かきまくりで皮膚はもろもろ、口のまわりは前述の通りケチャップつきである。あとで気がついたのだが。お友達はちゃんと口紅を塗り直していらっしゃる。それを見て、初めて自分がどういう状態だったか気がついたのであった。手遅れだ。
※そんなわけで、次回展覧会の際には、ひどい状態の私の写真が掲示されているはずですので、見に行っていただいて笑っていただければ・・・。
※小さな美術館だが、ゆっくり見ていると結構時間はたってしまう。高畠華宵の原画を肉眼で見られて、宿題が一つ片付いた感じ。だがしかし、展示してあったボディに着せた着物が気に入らない。何もこんなところで展示するほどでもない着物と帯(大阪古着価格だと5000円前後のもの)がご大層に飾られている。なんで、よりによってこの組合せなんだ?と、ひとしきり。

※併設の夢二美術館も見る。目がうつろで病気みたいな女性像は嫌いだ。しかし、夢二が描く少年は妙に可愛かった。あんまり注目されないけれど、夢二の描く少年について、研究している人がいるかも。
※ミュージアムショップで絵はがきやハンカチなどを買う。今回、節約旅行であんまりお買い物できなかったので、自分用に「夢二半衿」を買う。でも、全然原画のニュアンスが活かされていなくて、どこが夢二?という「単なる刺繍とビーズの合繊縮緬半衿」ではある。が、別に夢二ファンでもないのでまあいいのだ。しかしなんで「華宵半衿」を作らんのだろう。それなら買い占めるのに。
※弥生美術館の展覧会のテーマは私のツボにはまっているものが多く、以前に「おすもうさん」とか「怪人二十面相と少年探偵団」とかがあって、家が近かったら毎回行きたいくらいだ。
※お買い物に夢中になっていて、ふと気づくと新幹線の時間が迫っている。必死で電車に乗り、挨拶もそこそこに東京駅に向かう。本当に慌ただしく、せっかく出てきていただいたのに、お友達には愛想無しでご迷惑かけ通しで申し訳ないことをしました。迷子にならなければ、もうちょっとゆとりがあったはずなのですが。

※乗換はスムーズにいって、新幹線の乗り場にもちゃんとたどり着けたのだが、店の子へのお土産がまだ買えていない。時間に押されて、わけのわかんない、センスのないお饅頭をひっつかむようにして買う。新幹線のホームでお弁当2つ買って、車内へ。
※今度は夫がなかなか現れない。彼は私のような方向音痴ではないので、とっくの昔についていると思っていたのだが。もしも彼が乗り遅れた場合、普通の嫁ハンというのはどういう行動をとるべきなのか、悩む。車内から出て、一緒に別の便で帰るのか、先にさっさと一人で乗っていくか(次の日仕事だし←冷血?)。
※そうこうしているうちに、夫も弁当二つ持って登場。しかもスエヒロのステーキ弁当だ。弁当4つもどうしよう、と思ったが、これは帰宅後、夜食となった。冷蔵庫空っぽだったので、ちょうどよかった。
※夫は8000円弱のカートに「元トランク」と私の鞄をくくりつけて家まで運んでくれたのだが、それがまた古本屋に行ったせいで重くて、気の毒なことになった。彼の最後の悲劇は、ずっしり重い荷物で締めくくられたのであった。

今回の教訓:古本屋に行くのなら最初に日に行って、
      さっさと宅急便で送ってしまいましょう。
今回の反省:迷子になるのがわかっているのだから、いいカッコしないで
      絶対たどり着けるところで待ち合わせしましょう。
今回の反省2:あらかじめ、「○○に行けるなら■■に行きたい」など、
       多少の夢や希望は普段から持っていないと
       今回のように「何したらいいんだ?」状態になる。

※でも、本当にあと10年はどこにも旅行になって行けないと思っていたので、よその土地の話を聞いても「関係ないや」と興味を持つことすらなかったのだ。こんなことになろうとは。

※このたびは、突然の東京行きにおつきあい下さいまして、皆様本当にありがとうございました。次回はいつになるかわかりませんが、こんなイナカモノで最低野郎でもまた会ってやろうという奇特なお方は、その節はどうかよろしくお願いいたします。

※思い出して追記
※4日間、色違いの同じデザインの足袋を履き続けたら、同じところの縫い目がかかとに当たったらしく、擦れて水ぶくれができてしまった。メーカー違いのを持っていくべきだったとあとで反省。4日続けて着物というのも、よく考えたら今回初めてだった。そのこと自体は、あまりたいへんではなかったのだが、水ぶくれは想定外だった。

タグ:単衣 旅行

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