午後6時の女
【6月21日】私だけが知らなかった事実
※先だって、朝刊の全面広告でFM大阪「BEAT ON PLAZA 35」という、70年代に大人気だったラジオ番組の期間限定復活を知った。BEAT ON PLAZAは、アルバム丸々一枚聴かせてくれる番組で、一曲いいからといってLPを買ったら、それ以外の曲が全部スカだった(例:マルティカ)、という失敗を回避させてくれるものだった。中山ラビ「MUZAN」も、この番組で紹介されて買いにいったのではなかったかな。正解だった。
※当時、アニメ・特撮ソングと荒井由実しか聴いてなかった私であったが、この番組だけは聴いていたのである。聴いていながら、18才になるまで、実は私はビートルズってなんなのか知らなかった。というのも、FM大阪は向かいの電器屋でずっと流れていて、自分でエアチェックしていたわけでもなく、商店街の有線放送と同様に、ただ、漏れ聞いていただけだったのだ。よく流れる「レリピー、レリピー」ってなんのことだろう?と長い間思っていたが、それが「Let it be」だったと知るのは18才以降のことである(ちなみに夫には「LP、LP」と聞こえていたらしい。レコードマニアならではの空耳である)。なので、当時の新譜を丸々聴かせてもらっていたのだが、まったく自覚がなかった。
※レコード・ロック・ジャズマニアの夫と暮らすようになってから、聴いたことはあるが誰の曲か知らない、というのの正体がだんだんわかってきた。その中で今回、ショックなことがあった。
※前述の「BEAT ON PLAZA」は午後6時に始まる。まず「ステレオ・トリオ~♪」という女性コーラスがあって、「ピーン!」という時報が入り、「ダッタダダダン、ダッタンダダダン」というテーマ曲が流れる。そこで「ビートオンプラザ!」というタイトルの叫びが入って始まる。
※この「ダッタンダダダン♪」というのはこの番組のオリジナル・テーマ曲だと約30年、私は信じていたのである。今日、そうじゃないことがわかった。ポール・マッカートニーのソロアルバムの中の1曲だったのだった・・・。(で、サンプルが聴けます。9曲目です。)
※しかもこの曲、機材の調子を見るために、適当に演奏したらできちゃった、といったものだったらしい。すごい。
※私以外の人はおそらく、ちゃんと認識してBEAT ON PLAZAを聴いていたんだろうなあ。今でたとえるなら、NHK衛星で「衛星映画劇場」のインターバルの空いた時間に流れる曲が「これは衛星映画劇場のオリジナルテーマ曲なんだな」と思って聴いているようなものなんだろう。あれはデヴィッド・ボウイの「Sound+Vosion」なのだが。
※余談だが、何ヶ月か前に日本人宇宙飛行士がスペースシャトルに搭乗できるかもしれないというニュースを「報道ステーション」で見たとき、BGMはボウイの「Space Oddity」だった。これはマズイ。この歌の中の宇宙飛行士トム大佐は宇宙に漂ったまま管制塔との連絡を絶ってしまう(次に彼が地球にメッセージを送るのは約11年後、しかもわけのわからんことをいって「オカシイ・・・」と管制塔にいわれてしまっている。すべては灰から灰に還る、というちょっと怖い後日編だ)。還ってこない宇宙飛行士の歌を、バックに流しちゃイカンだろう。
※話は戻るが、そんなわけで、BEAT ON PLAZAが聴けなくなってからは、もう二度とあの曲は聴けないのだと思っていた曲が、実はいつでも聴こうと思えば聴ける曲だったことを今日知って、なんか腰が抜けたというか、ヘニャヘニャになってしまったのである。
※CDなので繰り返し何度でも聴ける。聴くたびに私は「午後6時ちょうど」に引き戻されるのであった。
※先だって、朝刊の全面広告でFM大阪「BEAT ON PLAZA 35」という、70年代に大人気だったラジオ番組の期間限定復活を知った。BEAT ON PLAZAは、アルバム丸々一枚聴かせてくれる番組で、一曲いいからといってLPを買ったら、それ以外の曲が全部スカだった(例:マルティカ)、という失敗を回避させてくれるものだった。中山ラビ「MUZAN」も、この番組で紹介されて買いにいったのではなかったかな。正解だった。
※当時、アニメ・特撮ソングと荒井由実しか聴いてなかった私であったが、この番組だけは聴いていたのである。聴いていながら、18才になるまで、実は私はビートルズってなんなのか知らなかった。というのも、FM大阪は向かいの電器屋でずっと流れていて、自分でエアチェックしていたわけでもなく、商店街の有線放送と同様に、ただ、漏れ聞いていただけだったのだ。よく流れる「レリピー、レリピー」ってなんのことだろう?と長い間思っていたが、それが「Let it be」だったと知るのは18才以降のことである(ちなみに夫には「LP、LP」と聞こえていたらしい。レコードマニアならではの空耳である)。なので、当時の新譜を丸々聴かせてもらっていたのだが、まったく自覚がなかった。
※レコード・ロック・ジャズマニアの夫と暮らすようになってから、聴いたことはあるが誰の曲か知らない、というのの正体がだんだんわかってきた。その中で今回、ショックなことがあった。
※前述の「BEAT ON PLAZA」は午後6時に始まる。まず「ステレオ・トリオ~♪」という女性コーラスがあって、「ピーン!」という時報が入り、「ダッタダダダン、ダッタンダダダン」というテーマ曲が流れる。そこで「ビートオンプラザ!」というタイトルの叫びが入って始まる。
※この「ダッタンダダダン♪」というのはこの番組のオリジナル・テーマ曲だと約30年、私は信じていたのである。今日、そうじゃないことがわかった。ポール・マッカートニーのソロアルバムの中の1曲だったのだった・・・。(で、サンプルが聴けます。9曲目です。)
※しかもこの曲、機材の調子を見るために、適当に演奏したらできちゃった、といったものだったらしい。すごい。
※私以外の人はおそらく、ちゃんと認識してBEAT ON PLAZAを聴いていたんだろうなあ。今でたとえるなら、NHK衛星で「衛星映画劇場」のインターバルの空いた時間に流れる曲が「これは衛星映画劇場のオリジナルテーマ曲なんだな」と思って聴いているようなものなんだろう。あれはデヴィッド・ボウイの「Sound+Vosion」なのだが。
※余談だが、何ヶ月か前に日本人宇宙飛行士がスペースシャトルに搭乗できるかもしれないというニュースを「報道ステーション」で見たとき、BGMはボウイの「Space Oddity」だった。これはマズイ。この歌の中の宇宙飛行士トム大佐は宇宙に漂ったまま管制塔との連絡を絶ってしまう(次に彼が地球にメッセージを送るのは約11年後、しかもわけのわからんことをいって「オカシイ・・・」と管制塔にいわれてしまっている。すべては灰から灰に還る、というちょっと怖い後日編だ)。還ってこない宇宙飛行士の歌を、バックに流しちゃイカンだろう。
※話は戻るが、そんなわけで、BEAT ON PLAZAが聴けなくなってからは、もう二度とあの曲は聴けないのだと思っていた曲が、実はいつでも聴こうと思えば聴ける曲だったことを今日知って、なんか腰が抜けたというか、ヘニャヘニャになってしまったのである。
※CDなので繰り返し何度でも聴ける。聴くたびに私は「午後6時ちょうど」に引き戻されるのであった。
タグ:音楽
2005-06-21 01:19