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そっと暮らす~合掌

【8月9日】
※お尻の痛みがひどくならないように、そっと暮らす。最低限の用事、ダスキン交換・銀行まわり・買い物・洗濯・食事の用意と片付けだけしかしなかった。その後はテレビで難波金融伝 ミナミの帝王 劇場版8 詐欺師の運命を見ながら、解き物の糸くずをガムテープで取る。1996年の公開だったので、引退前の上岡竜太郎が出ていて懐かしい。

※和裁教室の先生と生徒さんは70代から60代中心の、普通の家の奥さんという方が多いのだが、あるときふと「ミナミの帝王・萬田銀次郎」の話になり、竹内力の濃い演技やら話の荒々しさに不快感を示すのかなーと思って聞いていたら、意外や、結構好意的な評価だった。見た目はいかにも悪い奴だし、取り立ても厳しいし、でも方法は多少荒っぽいが、取り立てもでき、あくどい奴を懲らしめ、家族や夫婦の絆も取り戻す結末に、何とかかんとか、持っていくところは、普通の家の奥さんにも受け入れられたんだなー、見かけだけで拒否しない人たちで良かったなー、となんだか嬉しかった覚えがある。

※追記
きょうの大ボケ:7月1日に萩原葉子さんが死去されていたことを今日知る。

※この人のおかげで、私は卒論を書けたのに。一月半近く気がつかなかったとは。新聞をちゃんと読んでいないせいであろう。これまた怪電波つながりの話なのだが、蕁麻の家という小説を知ったのは、またもやビックリハウス誌上であった。初代編集長・萩原朔美氏のお母さんが書いた小説ではあったが、そういう関連ではなく、ブックレビュー記事で取り上げられていて、「こんなにイーッとなる小説は珍しい」といったコメントがついていたように思う。「イーッと」というのは「はらわたが煮えくりかえるが、報復の手段もなく、自分の内部でどす黒いものがたまっていくような感じ」である。

※読後はまさにそんな感じで、たとえ私が多少不幸な境遇にあったとしても、この主人公よりはましだろう、文句を言ってはいけない、なんとかこの人には幸福になってもらいたいものだと、心から思ったものだ。その後の人生もたいへんだったようだが、最後の最期は、幸せだったのじゃないかと思いたい。合掌。

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