SSブログ

全治3週間~自覚的に「綾小路さゆり」

【8月10日】安静の大獄
きょうの初診:整形外科の先生が帰ってこられたので再度来院。
きょうの診断:レントゲンの結果、尾てい骨の上の仙骨にひびが入っていて
       全治3週間。

※コワイ後遺症その他の心配は無いらしい。ただ、ギブスで固定できない位置なので、自然治癒力に頼ることになり、しばらく痛みは続きますよ、とのこと。

※診察の時、皮膚の色や腫れ具合も見てもらう必要があるのかと思って、ということはお尻剥き出し?かと思い気恥ずかしかった。が、思い切ってスカートだけは自らずり上げてパンツ丸出しで「ここが痛い」と指し示したのだが、先生はパンツの上から骨を押して終わり、だったので、後から思うにスカートの上からでも可能だったのかも。パンツ丸出しにする必要なかったのか・・・。

※結局、湿布するくらいしか打つ手がない。それなら家にあるので、と辞退し、初診料1500円くらい。受付の女性に支払い後、「○○さんですよね?」と声をかける。向こうも私に見覚えがあって、どこで会ったかなーと記憶をたどっていたらしいが思い出せない状況だったらしい。19年前の「やおい漫画の同人誌」を思い出させると、彼女はのけぞった。まさかこんなところで「キノコ・キノコ」の「ホモ漫画」を思い出すことになろうとは、思いもしなかったことだろう。

※人前でする話でもないので、すぐに辞去。その足で薬局へ。ここは薬剤師夫婦が独特の品揃えで営んでいて、愛用の湿布ナチュラルハップは、ここでしか買えない。全治3週間の打撲のことを相談すると、薬剤師の奥さんも先月、足首をひどく捻挫してしまい、ナチュラルハップ+漢方薬で乗り切ったとのこと。整形外科で、5日は腫れが引かないと予想されたものが、煎じ薬で翌日には7割方腫れが引いた画像を見せてもらい、私も希望を持ってしまう。鬱血を取り、筋肉を強くする効果があるという。骨・靱帯を支えている筋肉を強くできれば、治りも早まるというわけである。


※せめて3週間が2週間に短縮されれば、と思い、生まれて初めて煎じ薬にチャレンジ。セロリ系の強い匂いはまだ我慢できるが、煮詰めた苦さ、薬草のエキスの凝縮した苦みか、これがもうキツイ。飲んだ後の口直しに「ラムネ味キャンディー」をなめるが、しばらくは「セロリ・ラムネ混合味」だ。ひとまず3日分、もらった。

※湿布も、1日1~2回張り替える、という解説が載っていたので、ヒヤッとした感じがなくなっても張り続けていたのだが、薬剤師の奥さん曰く、効果が感じられなくなったらどんどん張り替えてくださいとのこと。ただし、一般の湿布薬だと薬剤がきついのか皮膚がかぶれるので、ナチュラルハップならば、という話。

※これまで骨を折ったことも、骨にひびが入ったこともなく、かなり衝撃の出来事だったのだが、もっとひどいことを想像していて、それに比べれば、辛抱すれば治るとわかり、意外と平気である。が、とにかく「静かに暮らす」ことが前提なので遠出もできないし、安静の大獄、ということになった。

※午後はまたもや難波金融伝 ミナミの帝王 劇場版9 保険金横領 を見ながら糸くず取り。きっと他にすべきことがあるのだろうと思うが、思いつかない。やっぱりショックを受けているんだろうなあ。

※というわけで、自動的に「着物着用休止宣言」をせざるを得なくなった。いっぱい袖丈つめして洗いにも出したのになー。

※追記
※以前から、私の着物姿って、どこかで見たことあるよなあと思っていたのだが、一体どこで見たのか思い出せずにいた。今日、気がついた。

きょうの発見:富士フイルムのCMに出てくる「綾小路さゆり」に似ているんだ!

※樹木希林さん扮する「綾小路さゆり」は、もうかなり長い間目にしていたのに、自分に対する欲目か、今日まで気がつかなかったが、
1,年齢不相応な着物
2,前髪を下ろした髪型
3,日常生活の中に着物で乱入する行為
4,受け答えがトンチンカン
・・・などの点がそっくりだったのだ。ただし異なる点として
1,綾小路さゆりさんは未婚で、あの姿で男性と結ばれることを希望している
2,常に柔らかもの(大よそいき)しか着ないようだ(TPO無視)
がある。

※私はもう結婚相手を探さなくてもいい状況になって「綾小路化」したが、それはつまり、この姿では男の人は近づいてこないと思っているということの反証だろう。年齢不相応の着物姿の女なんか「気持ち悪い」だけで、私がオトコなら絶対近づかない。たまーに、「渡辺淳一妄想」を持つ人もいるが、そういう人はこっちから近づかないし。

※80年代にはコム・デ・ギャルソンの黒装束が「オトコに媚びないファッション」として評価されたが(鷲田清一先生の論)、あれを着ないでも「年齢不相応の着物」さえ着れば、それは簡単に実現できたと思う。ただし、コム・デ・ギャルソン着用者は「オトコに媚びてないポーズ」をとりつつ、一応男の人と仲良くなりたかったのだろうと思うので、完全に遠巻きにされることは望んでいなかったんだろうなあ。

※もしも「女はいつまでたっても女」というような、常に色恋沙汰を志向する存在であるとするならば、綾小路化した女は、最初っから色恋沙汰を捨てた、もっとも対極にある存在かもしれない。しかし本当の綾小路さゆりさんは、色恋沙汰を決してあきらめていないところが、ほんのり笑いを誘う根拠であろう。

※私は今後も、自覚的に「TPOを考慮した綾小路さゆり」を続けるだろう。人生一回きりだし、たとえ遠巻きにされても、好きなことを貫きたい。
そっと暮らす~合掌相撲とモル ブログトップ

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。