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だけど漢詩が出ちゃう、大陸出身だもん

【8月21日】思い出して追記
※おととい(だったか)、「アタックNo.1」についてちょっと書いたのだけど、あの主題歌の作詞は「東京ムービー企画部」名義で、個人的な名前が出ていない。テレビアニメ魂 講談社現代新書によると、この著者・山崎さんが二日酔いの勢いで「だけど涙が出ちゃう、女の子だもん」という、本当の女の子が聞いても気恥ずかしさで背筋が寒くなるようなセリフ入りの歌詞を作ったらしい。

※で、本文の方の歌詞の背景には「漢文」があったということも、この本で知った。「五言絶句」とか「七言律詩」とか、漢文の授業で勉強しましたけど、少ない決められた漢字だけで風景や心情を表す、あの手法が「苦しくったって・・・」に活かされているというのだ。山崎さんは中国大陸で少年期を過ごし、漢詩が体に染みついていたため、あの歌詞ができたのだろうと語っている。

※「素養」って、こういうことなんだろうなあ、と思う。二日酔いの頭でひねり出したものに、自然と反映されるようなこと、こういうのがバックボーンなんだろう。環境によって獲得される(勝手に蓄積される)場合もあれば、もっと自覚的に追い求めて得る場合もあるだろう。昨日の日記に登場したオペラ歌手の錦織健さんはクイーンが大好きで、ボヘミアンラプソディを歌っているうちにオペラ歌手になっちゃった、というエピソードを聞いて以来、対象はなんであれ、追求すること、身につけること、消化すること、受肉化すること、それが不思議な発酵というか化学変化を起こして、思わぬ結果に至るということを感じ入ったものだ。クイーンのフレディさんだってアフリカのザンジバル島で育ったことが、音楽に影響を及ぼしているらしい。ザンジバル島の音環境から、化学反応が繰り返されて、一人のオペラ歌手が誕生するなんて、誰が想像しただろうか。面白い。
タグ:アニメ
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