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妖奇・怪奇大作戦・SRI・MRI

【9月5日】

きょうの妄想:なんだか左手足が痺れるような・・・。

※私に妄想癖があるのはご承知の通りだが、なんだかとっても不安になって、総合病院に行く。その時点では、もう半分病人の気分だったのと雨がひどかったのでタクシー乗り場へ。いつも10台以上は停まっているタクシーが1台もなく、雨の中でたたずむ。待って待って待ち続ける1日が始まった。

※病院に到着してからも待ち時間が長く、甦る推理雑誌4 妖奇 傑作選
を丸々一冊読んでしまった。この文庫の9割は「生首殺人事件」(尾久木弾歩)の再録で、340頁超。「妖奇」という雑誌は昭和22年創刊、「生首殺人事件」は昭和26年の作品。クリスマスイブ、広島の銀行頭取宅で起こった連続密室殺人事件だ。この中に、嫁入り前のお金持ちのお嬢さんの着物の描写がある。寝るときには、タオル地のパジャマを着ているが、夜中に第二の殺人事件が起こって事情聴取を受けるときには、「赤紫の無地の着物に薄緑色のメリンスの帯を胸高に締め、大柄な花柄の羽織」に着替えている。

※警察や探偵に会う場合、家の中だがそこそこの格好をしなくちゃ、というときには、こういう組合せだったのだろうか。メリンスの帯というのは、娘らしい華やかさを持ちつつ、普段使いとして使いでのある物だったのだろう。

※・・・などと思いつつ読み込んでいると、急に看護婦さんが名前を呼ぶ。頭の中はすっかり殺人事件なので、うろたえて呼ばれるたびに本を取り落とす。

※あれこれ心配で、レントゲンと血液検査とMRIをすませると、一日仕事。和裁教室にはまたも行けず。結果は1,レントゲン「ヒビはもうありませんよ」、2,血液検査「コレステロールと中性脂肪以外は問題なし」、3,MRI「きれいな脳ですね」。海馬は縮んでいないらしいが、それならなぜこんなに固有名詞が思い出せないのか。

※結局、心配しすぎ、とにかく良く運動しましょうということでした。


※MRIは今回初めての体験だったのだが、あんなにうるさい物だとは思わなかった。機械の音もうるさいが、金属を確実に排除するため着替えさせられ、アートメイクはしてませんか、入れ歯はしてませんか、と問いつめられる。私の前のおじいさんなんか、もう何年も前にはずれなくなってしまった入れ歯を外されていた。化粧品の中にも金属粉を含む物があるので、その場合は洗顔させられるらしい。こういう場合、ズボラですっぴんだと話が早い。大きな音がするが怖がらないでも大丈夫、とか閉所恐怖症じゃないですか、とか、かなり前もってたくさん注意事項があって、検査技師というよりは前説のADさんみたいだ。検査するということよりも、患者さんに声をかけ、励まし続けるのがメインの仕事なのかも。それだけあれこれビビらしておいて、待合い場所に、なぜか家庭画報がおいてあったのが印象的だった。つかの間でも現実から逃避させるための手法だろうか。

※話はかなり飛ぶが、円谷プロの怪奇大作戦に出てくる科学捜査研究所(Science Research Institute)の略称はSRIで、主題歌「恐怖の町」では、「♪えすあーるあ~い、えさぁらぁい~、なぁぞぉをぉとぉけぇ」と歌われている。MRIのお釜に入りつつ、私はずっと「♪えむあーるあぁーい、えむあーらぁーい、がぞぉうをぉとぉれぇ」と心の中で歌い続けたのであった。おかげで、かなり大きな騒音のなかでも気を紛らわせて事なきを得た。これもまた歌のチカラだろうか。

※恐怖の町を歌ったあと、ぞっとしたのはMRIの検査料だった。長着表地洗い張り代1枚分ではないか。安心料とはいえ、うーむ。というわけで帰りは1時間に4本の100円バスに乗って帰ってきました。節約。手遅れか。焼け石に水か。
タグ:妄想 円谷
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