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オヴァンギャルド

9月17日】復帰1日目

きょうの着物:うす青緑地に白いハマナス?のジョーゼット小紋単衣。
       古着屋で1800円、クリーニング屋工場仕上げで丸洗い2100円。
きょうの帯:赤に黒で独鈷博多帯。古着屋で4800円、丸洗い4500円。
きょうの長襦袢:まだ麻。
きょうの半衿:白に水色のストレッチレース、いただき物。
きょうの帯揚げ:淡黄綸子、百貨店で1000円。
きょうの帯締め:白に紺赤などの唐組、いただき物。
きょうの足袋:レース足袋。
きょうの履物:畳表、鼻緒は水色に変な蝶刺繍。
きょうのバッグ:緑デニムと花柄インテリアファブリックに
        スパンコールとビーズ刺繍、6900円。
きょうの暑さ対策:ステテコ・保冷剤。
きょうの髪型:逆あんみつ姫。

※約40日ぶりの着物外出。暑かった・・・。気温はきっと高くなかったのだろうと思うが、湿度が高くて汗だらだら。長らく着ていないと段取りは悪いわ、次に何するかわからなくなるわ、記憶力なしが明らかとなった。

※長い間、履物屋さんに鼻緒の締め直しとお取り置き物件を預けっぱなしになっていたのが気になっていて、なんとかかんとか着替えて出かける。外に出たとたん小雨。ついてない。

※私の記憶では2足お取り置きしていたのだが、なぜか1足しかなく、しかもそれに合う鼻緒がまだ見つからず、結局鼻緒締め直しの夏物(!)下駄のみお持ち帰り。珈琲をごちそうになって小物もいただいて、もらい物をしにいったような事になってしまった。

※久しぶりに古着屋さんを覗く。ううむ。多くは語らないが「ええもん」発見。私の復帰祝いか?と解釈するが、ちょっと高かったなー。この店では「飴ちゃん」をもらった。5年以上通って、初めて2階の高いものコーナーに案内してもらう。いいなと思った格子の柿渋染めの紬、値段を聞いてみると68000円だったのでさっさと元の位置に戻す。水商売のきれいなお姉さんがあれこれ試着しているのを横から一緒に楽しんで、一段落したところで辞去。

※最後に浪花町十三番地に寄って、生地が裂けつつあってもう寿命の着物をもらってもらう。なにか、小物にでも利用してもらおうと思ったのである。今日、「変な髪型」で着物を着た初日だったのだが「逆あんみつ姫」と命名してもらう。

※余談だが、若い頃は「いかに変な髪型にするか」に情熱を燃やした私が、ここしばらくはやめていたのはなぜだったのか、すっかり忘れていた。それは「若ければ多少変な髪型も、おしゃれ、とか、ファッション、とかですむが、ある程度年をとってからは、それが通用しない」という事実に気づいたからだったのだが、その「気づいたこと」そのものを忘れてしまい(たぶん海馬が縮んでいる)、美容院で悪のりしているうちに再び「アヴァンギャルド」な髪型にしてしまったのだった。年取ってからそういうことをすると、「オヴァンギャルド」になってしまうのであった。思うに、肌の張りがなくなって、「変さ」に対抗できなくなっているのだと思う。

※簡単にいうと、後ろはおかっぱで横だけ長さを残しただけなのだが、その段差をなだらかにつなぐことなく、断絶したままである。「この方がオモロイで」「そうやなあ」という後先を考えない合議で進むと、このざまである。しかも、前髪もまっすぐじゃない方が「オモロイで」、などといいつつ、もうちょっと切ろうか、とどんどん切って、ある段階で美容師さんが突然片付けはじめた。たぶん、その瞬間「いくら何でも切りすぎた」と思ったのじゃないかと思うが、私は「わー、変~♪」とへらへらしていたのだった。

※「浪花町十三番地」ではいっぱい帯を出して見せてもらって、広くない店内を散らかしたあげく、きょうの着物にぴったりの帯、1本と夏物帯締め1本だけお買い上げ(すべて来年用だな)、すみません、片付けるのたいへんなのに。


※帰りに本屋で別冊太陽 骨董を楽しむ 小袖からきものへを発見、小袖にはほとんど興味がないのだが、高畠華宵のデザイン画が載っていたので購入、それを眺めながらミックスジュース。小袖に今のきものに至る源流があるのかもしれないが、上流階級の人が着た、博物館収蔵品、つまり私が買えない、着られないものなので、関心度が極端に低いのだ。が、今、小袖の意匠からうまくアレンジして取り入れれば、面白いものができるかもしれない。私が見るより、製作者が見て、参考にしてもらいたいものだ。
※今日は着物復帰一日目で、足慣らしみたいなことだったが、久しぶりに楽しく過ごさせてもらった。生産的なことはなんにもしなかった。それにしても気温30℃前後で単衣を着ろというのは現実的ではない。ジョーゼットは透けない薄物で、これでもかなり夏仕様、長襦袢はまだ麻、というズルをしても、それでも暑くて参った。まともに単衣に切り替えた人はエライと思う。

※写真倉庫のオマケは、夫のTシャツが妙にアーティスティックになっていたので、具体美術として記録に残した。洗濯したら二度と見られない刹那的な作品である。っていうか、こぼさずに歯を磨けよ。もう大人なんだし。
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