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さまさま

【11月25日】  展覧会@天保山

写真倉庫→http://sanpokimono.sakura.ne.jp/2009_11_25p.html

きょうの着物:クリムトお召。
きょうの帯:白地にダークローズ系幻想花昼夜帯。
きょうの羽織:紺地に金の縫い取りストライプ。
きょうの半襟:紺×白描き疋田。
きょうの長襦袢:錦紗牡百花繚乱染め。
きょうの帯揚げ:中村美律子グッズのシフォンスカーフと芥子色紋綸子無地を重ねて使用。
きょうの帯締め:金糸入り唐組。
きょうの足袋:自作塗り塗り足袋。
きょうの履物:呉服屋展示会来場粗品のエナメル草履にクリムトお召はぎれ鼻緒。

※クリムトお召、と私が呼んでいる着物を古着屋で見つけて以来、クリムトが気になってきて、このたびサントリーミュージアムで「クリムト、シーレ」と大書されている展覧会があるというので行ってきた。いやはや、ずいぶん前に「ウィーン世紀末展」というのを観に行ったが、そのほうが正確なタイトルだった。今回、クリムトもシーレも出展数が少なく(所蔵しているものだけだったら仕方がないと思う)、とてもタイトルに大きく示すほどの存在感はなかったと思う。この二人の名前さえ出しておけば客が来る、という営業上の戦略だろうが、実際に行った人が不快感を持っては逆効果だろうと思う。しかしこの美術館も閉館が決まっているから、不快感や不信感をもたれたところで、今さらどうでもいいのかもしれない。

※天保山へは普通に地下鉄で行けるのだが、市バスに乗ってみることにした。先だって、赤バスに乗って楽しかった記憶があったのもあるし、大観覧車の真下までつけてくれるというのも魅力、しかも終点まで乗っても200円ポッキリ。ただし、到着時間が読めない。結局、難波から1時間以上かかったが、ドライブしたと思えば平気だ。

※腹ごしらえをしてから美術館に入る。平日なので空いている。しかしそれにしても空きすぎである。やはり経営は苦しそうだ。1300円もするのもネックだ。高い、場所がちょっと不便→人が来ない、人が来ない→単価を上げる、という負の連鎖があるのじゃなかろうか。800円くらいだったらもっと来ると思うんだけど。しかしあのでかい建物の維持管理には相当の経費がかかるのだろう。

※人が少ないので音が響く。その中を、草履でバッタバッタと音を立てて歩くご婦人がいらっしゃって、耳を疑う。自分でも耳障りではないのだろうか。とはいえ、おそらくゆるゆるの鼻緒じゃあ、ああいう歩き方になってしまうのだろう。履物業界は、ちゃんと鼻緒をすげて売ってもらいたいものだ。

※ミュージアムショップでは、なんか気軽に2万4000円とかのトートバッグなんてのを売っていて、いつも思うのだが、こういう場所で万のつくお買い物を即決できる人って、そんなにたくさんいるんだろうか。図録も高いし、お手頃価格のグッズはセンスが悪いし、どうしようもない。一筆箋とクリアファイル、キーホルダー以外に思いつかないのだろうか。

※半券がで100円引きになるというので、お茶を飲みに行く。セルフサービスなのに結構なお値段だ。だが、天井高く、広々として空間はよい。その分のお値段だろうとは思う。夕日も海に落ちて暗くなったので帰ることにするが、また市バスに乗ってみる。意外と本数もあって、すぐに来た。帰りのルートは海辺で働く人の通勤の足でもあって、結構な数の方が利用している。第二突堤、というバス停から海運倉庫で働いているらしい女性が乗ってきたりする。その人たちを満杯にして、バスはなみはや大橋を上る。ぐんぐん上る。そして長い橋、というか道路というかは延々続き、ライトで輝く港が楽しめる。こんなに楽しいスペクタクルなルートとは知らなかったので、とっても得した気分だ。

※振り返ってみると、展覧会を観に行ったというよりも、バス旅行の合間に展覧会も観た、という程度の比率になっていた。バスに乗らなければ、つまらん展覧会に行っただけ、という感想に終わっていたところだ。バスさまさま、なみはや大橋さまさまである。
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