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タナボタ

7月15日

※写真倉庫、更新しました。

※午前中は会議、午後一番に銀行に行くはずが、電話で出遅れ予定がずれ込み、4時開場の松竹座に間に合わせるために、バタバタする。しかも、フレームバッグの着せ替え状態を見たいという、購入店のお姉さんのリクエストもあったので、電車に乗る前に寄る約束になっていた。2011_07_15_p19.jpg

※昨日、重い荷物を引っ張っていたせいで、膝の具合がよくない。階段を上るのがつらいくらいで、コンドロイチン世代になっていることを実感する。フレームバッグのお姉さんは、スカーフを巻くという方法にとらわれていたので、和装品の応用というのは目から鱗だったらしく、いたく感動していただいた。約束を果たしてホッとして、難波へ。駅の待合室は冷房無し、すべての車両が弱冷車、私を痛めつけようという意図だけでの仕打ちではないが、あまりにも過酷である。

※幾多の困難(?)を乗り越え、着席。前から5列目のベストポジション。細かな表情の変化なども見て取れ、ありがたい。車引、伊勢音頭恋寝刃を観る。「伊勢…」の方は通し狂言なので、話の前後関係がわかって面白い。一部を切り取ったものは、なんでこうなるのか、わからないこことがあって、イヤホンガイドで補完できるものの、納得できない感があったりする。ただ、仲居の万野が、なんであんなに悪意に満ちているのかがよくわからなかった。番付買ったり、予習復習しないからだ。

※ぼーっとしている今田万次郎と性悪の権化みたいな仲居万野を、秀太郎さんが二役演じているのだが、これがもう、とってもよかった。ぼーっとしている万次郎を助ける役を仰せつかった福岡貢が仁左衛門さんだが、これまた容易に奸計に陥れられるほど、基本的によい人でぼーっとしていた。ただ、前半では、あまりに万次郎がぼーっとしているので、比較として貢が切れ者に見えていたので、単体になった時に、「あ、この人もぼーっとしてるんだ」と気がつく、つまり「ものすごくぼーっとしている人」の世話役を「ややぼーっとしている人」が担わされ、さらにその後「ものすごくぼーっとしている人」の尻ぬぐいで、「ややぼーっとしている人」が「ものすごく悪知恵の働く人」に陥れられ、さらに「好意でお助け」するつもりの「いい人」が、気を利かせたつもりが裏目に出て、ますますひどい目に遭って、その後「キレる」という話だった。

※幕間にエスカレーター脇のベンチでお弁当を食べていたら、エスカレーターの壁が透明ガラスのため、私の背中が見えていたらしく、お客様のひとりに「そのような柄の帯は、誂え染めか、作って売っているものか」というご質問を受けた。2011_07_15_p06.jpg

※近所の月賦デパートのリニューアルオープンセールの「○○円均一」の山の中にあったもので、以前、色違いをネットで見かけていた。一晩考えます、と家に帰ってネット価格を調べ、その半額くらいだったので翌日購入。そもそも、その店には格安冷蔵庫「3点限り」を見に行ったのだったが、売り切れていて、結局違うものを買ってしまった。ついうっかり、呉服売り場を覗くからいけない。もっと恐ろしいことに、仕立て上がりを引き取りに行った帰り、同じフロアの毛皮売場の店員さんが「毛皮も見て行かないか」と声をかけてきた。「物欲に流されやすい、御しやすい客」と見なされたのではなかろうか。もちろん、速攻で立ち去りました。

※というようなエピソードの帯だが、自分自身が涼しい気分になれるので、これは精神衛生上よいものであった。

※終演後、久々に待合へ。お酒を三杯も飲んでしまい、ちょっと酔っ払い、それでも電車で帰る。着物を脱いだあと、きっちり後始末したつもりで布団に倒れ込んだが、よく見ると山のまま。ああ記憶喪失か健忘症か。

※たまたま浮いたチケットでいい席で見せてもらえて、本当にありがたや~。
タグ:明石 観劇

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