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闇が見せてくれるもの

8月20日

※写真倉庫、更新しました。

※酷い暑さでしたね。2011_08_20_p06.jpg

※夕べ涼しい風が吹き、秋の虫の声も聞こえるようになり、少しホッとしました。しかし本日は雨、気温は低いが湿気はたっぷり、なかなかうまくいきません。

※この夏は新冷蔵庫がやってきて、冷凍室に薄いトレーがついていましたので、そこを保冷剤専用場所にしました。手ぬぐいに巻いて、少し活動すると、あっという間に溶けてしまうので、在庫を確保。高機能の最新式なんですが、こんな使い方で満足していていいのでしょうか。

※今日のお芝居は蘭ちゃんが出ているので、という、割とどうでもいい理由で観に行ったのですが、窪塚洋介がなかなかよかった。奇行が取り沙汰されたこともありましたが、俳優として評価されるべき人ではないかと思います。私は映画「GO」と「ピンポン」しか見ていないのですが、それ以前にまったく先入観のない状態で、テレビで「少年H」の「男ねえちゃん」役を見て、うまいなあといいますか、よくやったなあと思っていました。舞台は二作目らしいですが、声もよく通り、姿もいい。

※お話自体は、なんだかここのところの世の中の動きを先回りしていたみたいな気がしました。降り続ける雨、停電、闇、ろうそくの明かり。企画は2月に発表されていますから、大震災より前のこと。戯曲の発表は1986年だそうですから、私も小劇場の地べたに座っていたころです。その頃には、停電も各地での異常な豪雨も、なんだかよその世界のように思っていたことでしょう。闇が心の奥の本当の欲望を浮き上がらせる、そういう戯曲を書かざるを得ないほど、世の中は明るくなりすぎてしまっていたということだろうと思います。

※そもそもの間違いは、主人公は花嫁を奪いたかったのではなく、おそらくは花婿を奪うべきだったのだろうということに気づけなかったこと。それはあまりに光がまぶしすぎて、自分の心が見えなくなっていたから。停電による闇は、奥深いところまで見せてくれるのです。真実は残酷でいびつで、救いがたいものだとも言えましょう。
タグ: 観劇

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