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第二打席も空振り~きれいなものの汚い商売

【11月2日】
きょうの空振り:留守
※おとといに雨で濡らした紬、チェックしてみると、泥はねもなく、思ったより被害はなかった。ただ、一回濡れてから乾いて、表面が少々波打っている。ひとまず悉皆屋さんの指示を仰ごうと持っていくが、配達にでたまま帰ってこない。
またもや空振り。

きょうの裏読み:第8回きものサミット宣言 10月16日採択

1 我々和装に携わる者は、一丸となって「商品履歴・トレーサビリティ」システムを確立し、消費者に親切で、わかりやすいビジネスを邁進する。
(1)我々は「産地表示」「品質表示」「原産国表示」を偽って、消費者を欺瞞する行為は行わない。
(2)我々は「知的所有権表示」を偽って消費者を(以下同文)。
以下、重複表現は省略
(3)「原材料」「生産方法」「縫製地」
(4)「作者名」「伝統工芸士名」
(5)「皇室御用達」「モデル募集」「成人おめでとう」「モニター商法」等の消費者を惑わす広告・勧誘等モラルに反する商法は行わない。
(6)流通市場において商品履歴に関する厳格な監査を実施し、トラブル防止に努める。
(7)消費者・消費者団体・行政と緊密な連携を図り、クレーム処理に努める。
2 我々は、「適正価格販売」に徹し、常識を超えた「高価格販売」は行わない。
3 我々は「博多織」をはじめ「全国の産地商標」が確立できるように運動展開する。
※この宣言を読んで、改めて背筋が寒くなった。というのも、やっちゃいけないことが列挙され、それをやりません、と宣言しなければならない現状というのは、ここに挙げられた詐欺まがいが横行していることの反証であるからだ。ああ、これだけ消費者をだます手法があったのね、というリストのようだ。このような宣言を出さなければならない業界というのは、末期的ではないのか。商道徳の基本をこれまですべてすっ飛ばしてきましたし、それを食い止める努力もしてきませんでした、そろそろちょっとマズイかなと思ったので、なんとかしようということになりました、という懺悔のように聞こえる。

※ふと思い出したのが、スーパーモデルの内幕を書いたノンフィクション、タイトル「きれいな女の汚い商売」。http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167309610/qid%3D1099409449/249-9570010-2729928
呉服というきれいなものを扱う業界がこんな宣言を出さなくてはならないというのは、業界が「きれいなものの汚い商売」をしているといわねばならないだろう。
※これから着物を買おうという人は、まずこの宣言を頭に入れて、どの手法が使われているかを判別すれば、被害は最小限で食い止められるかもしれない。
タグ:呉服屋
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