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文学史を笑え!

【12月2日】気を取り直して
※いやー、地震は厭でんなあ。またふらふらしちまいましたぜ、旦那。

きょうの三冊:
1,『マガジン青春譜―川端康成と大宅壮一 』文春文庫 猪瀬 直樹 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4167431114/qid=1101995312/ref=sr_8_xs_ap_i1_xgl/250-8138561-2559426
2,『百年の誤読』岡野 宏文 (著), 豊崎 由美 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/483560962X/qid%3D1101995387/250-8138561-2559426
3,『「人間嫌い」の言い分』 光文社新書 長山 靖生 (著)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4334032737/qid%3D1101995466/250-8138561-2559426

※いやー、おもしろかった。全然、なんの予備知識ものなく前後して買った本が、すべてリンクしていて、これは三冊かためて読んでいただきたい。 
 特に2は、学校で習った文学史っていったい何だったんだろうと、日本の教育を問い直す気になる。なんか、「ありがたいお言葉」が書かれているもの、と思いこまされて、かしこまって読まなければならない感じだった本を、爆笑しながら読んでもいいんだ、と目から鱗の一冊。
 1は骨太の大宅壮一と対極の川端康成が同じ茨木中学出身で、当時は全く接点がない、それぞれの成長から、二人が東京で会うまでを描きながら、当時の文壇や雑誌経営の裏側もよくわかるように書かれている。大正以降は文学だって商売だったんだよなー。(余談だがこの本の上梓後、「道路関係四公団民営化推進委員会」で大宅映子と席を並べたのはおもしろい。)
 3は「人間嫌い」の例として内田百けん(字がでない)などの文学者の振る舞いを取り上げているため、偶然1と2と重なっておもしろく読めた。

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