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当世商店街のお嬢胸算用~新品が似合わない女

【12月17日】お引き取り@月賦デパート
きょうのお引き取り:11月14日に依頼したお仕立物2点。
きょうの心づもり:依頼後、洗い張り代、解いた表地のみ1万円は法外ではないかと後でクレームを付けに行ったのだが、その後なんの連絡もなく昨日電話で「仕立て上がりました」とのこと。電話でごちゃごちゃ言っても仕方がないので、引き取ってからことの次第を聞き出すことにする。
きょうの記憶喪失:相手は、私のクレームのことなどすっかり忘れていた。
きょうの再交渉:再度、こちらの言い分をゆっくり説明する。話を聞いてみると、デパート側は、着物の状態であろうが解いた状態であろうが洗い張り屋さんからは同じ代金を請求されるので、特に解いてきたからいくら、という設定自体が存在しなかったらしい。そんなことなら、前日に必死で解かなくてもよかった・・・。が、しかし私の労力も鑑みて、5000円にしてくれることになった。
きょうの返金:というわけで2枚分差額と消費税分、10500円が現金で戻ってきた。
きょうのお買い物:このお金はいったんこちらのお店で使ったものだから、ここで使わせていただきます、ということで、予定通り(1)5500円の昼夜帯の芯(1600円)とお仕立て(6000円)に充当。(2)訪問着用礼装帯締めとそれに合う帯揚げ各1000円を購入(このためだけに訪問着のハギレと袋帯持参)。合計10080円。出ず要らずである。
※肝心のお引き取り物件の方であるが、羽織の方は摩擦で白く染めが抜けてしまった部分をうまく出さないように仕立ててくださっていた。羽裏に使った長襦袢地のヘリがかなりほつけていたらしく、それも苦労して中に入れ込んでくださったそうだ。
 もう一枚、バラの錦紗小紋は胴で長さを継いでくださったが、衿が短いのでちょっと着にくいかも、とおっしゃるが、いやいや、着丈が十分なら贅沢は申しません。ありがたや。お安い仕立て代なのに、こんなに苦労をおかけして、さらに洗い張り代を値切る厭な客なのに、愛想よく対応してくださって、感謝感謝である。

※忙しかった・・・
※今日昨日と着物類お引き取りに行って、なんだか有閑マダムのようだが、実はかなり忙しかったのである。ボーナス・年末調整・給与計算と三つが重なって、へろへろである。ボーナスは社長と店長の間に立って労使間調整で気を使うし、出したら出したで社会保険事務所に報告するのだが、なんとその媒体が今どきフロッピーで(去年ようやく電脳化し、フロッピー可能になったのだ)、それを郵送するというアナログで、でもやっぱり同封する報告書は紙で、社判を押印するわけで、電脳化といっていいのかどうか。
※関係ない話だが、りらさんの「お洒落狂女」を読んで私も思い当たることがあった。大学の卒業式に着た着物は2003年12月20日にまだ着ているのだが、これを選ぶに当たって、ぱっと見た目に素敵な色のものは、顔に合わせてみると、ことごとくダメで、唯一当たり前の赤黒金だけしか似合うものがなかったのだった。ホリヒロシ氏がまだそんなに有名ではなかった頃なので、ご本人によるお見立て付きだったのだが、あえて他のものを勧める様子もなかったのは、ホントに他に似合うものがなかったからだと思う。
※振り返るに、あの微妙な色合いのものは顔の皮膚が白い縮緬でできていて、どちらかというと面長、髪が真っ黒の絹糸でできているような、しかも唇が紅色の人に似合うのではないか。ジュサブローの着物も、松任谷由実なら似合っているが、黄色目の皮膚で丸顔では話にならないのではないだろうか。
※と思いつつ、今の手持ちを見ると、それなりに微妙な色合いのものもある。これは自分では気に入って着ているのだから、全くダメというわけでもなさそうだ。おそらく、この「微妙な色合い」というのは、古いために元々の色が多少変色した結果のような気がする。つまり、新品が似合わないということなのかも。
タグ:お手入れ

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