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志村喬2連発

【3月19日】
きょうの検査:マンションの防火装置の動作確認
※すべての部屋にある火災報知機を調べてくれるので、家中散らかっていたのを、昨日必死で片付けた。本で身動き取れない自室は、手の施しようがなくそのまま。
※何時に来るのかわからないので、外出も出来ず、妙な時間が出来る。というわけでDVD鑑賞。

きょうの映画:1点と線
       2;フランケンシュタイン対地底怪獣バラゴンの一部(先日深夜にテレビでやっていて、途中で寝てしまったので、記憶のないところだけを再度見た)。

※なんか変な組合せだが、たまたまレンタルした二枚の中で、東映と東宝にもかかわらず志村喬に出会った(点と線には特別出演)。
※なんだろう、あの安心感は。1では捜査二課の係長、2では「死なない兵隊」を研究している博士。舞台となっている年代は1が昭和33年、2は35年だが、志村喬が登場するのは昭和20年。七人の侍でも何だか安心感があったな。志村喬という存在そのものが、どの時代でも安心感を醸し出すのか。
※1では、高峰三枝子が療養中の人妻で、極楽寺の療養先から阿佐ヶ谷の本宅に向かう時に赤いキモノに赤い帯で、エライ派手なものを着るなあと思っていたら、映画の中での設定は28才、まあ、年からしたら妥当なキモノだが、なんか老けた28才で(美人は老けて見えるものだ)、あれで着ていいんだったら私もまだ大丈夫かなと、勘違いしそうになった。山形勲が42才という設定だもんなー。ホントにいやな悪い奴で、さすが山形勲だ。
※昭和33年の映画の中に出てくる女の人は、囲われものの女(差別用語か?)以外はみんな和装だったが、昭和35年の2になると、水野久美扮する研究者は今見ても違和感のない洋装になっている。「本邦初の日米合作映画」だったので、アメリカ人が見て違和感のない服装にする必要があったせいでもあるだろう。

※フランケンシュタイン役は着ぐるみではなく、特殊メイクした古畑弘二さんという俳優さんが、肉体を使って怪獣相手に大奮闘。着ぐるみを着て動くのもたいへんとは思うが、ほぼ裸の生身で戦うのもたいへんだったことだろう。映画のキャストとして紹介されるのは、ニック・アダムス、水野久美、高島忠夫、土屋嘉男(日本初の宇宙人)の4人がメインだが、あの映画の一番の功労者はやっぱりフランケンシュタイン役だろうと思う。全長20mのでっかさだが、悲哀さを醸しだし、見る者のあわれみを誘う。フランケンシュタインに感情移入できなければ、あの映画は成り立たない。
※で、古畑弘二さんが他に何に出ているのか探してみたら、明日への虹という作品が見つかった。「東京シネマ」という、教育的映画を撮っていた会社があったのか・・・。「生活と寸法 - モデュラー・コーディネーション -」なんて、今でも見たいぞ。
※話は戻るが、そもそも「点と線」を見ようと思ったのは、主演が「新人・南廣」だったからだった。南廣といえばマイティジャックの天田隊員。デビュー当時の初々しいお顔を見たかったのだが、すでに濃い顔だった・・・。
※「点と線」を見ていて思ったのは、言葉遣いがいい感じだということ。「君、○○してくれたまえ」「失敬じゃないか」などなど、こんにちでは聞かないような言葉遣い。
※捜査にいくのも蒸気機関車、北海道警察に問い合わせた返事は電報で返ってくる、など、時間がゆったりしているのが、なんだか気分良かった。
タグ:映画
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