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転用→取り壊し~もうひとつ解決

【6月12日】内職@自宅→クリーニング@近所
きょうの解きもの:先日、舞妓さんのものと判明した夏のお引きずり

※今頃解いても、洗い張り・仕立て替えしているうちに夏が終わると思うので、たぶん来夏用になりそう。それにしても生地がたっぷり使ってあるので、解くのに時間がかかり、糸くずをとるのもたいへんだった。
※忘れてしまいそうなので記録しておくが、共八掛だと思われたものは、実は生地が裾からつながっていて、タックを取って八掛のふきがでているように見せかけた「見せかけ八掛(韻を踏んでいる)」だった。やっぱり、切らないでいい部分は極力切らないようにしますわね、昔の人なら特に。

きょうのお手入れ:先日古着屋で入手した格子の夏お召し・丸洗い。

※単衣物はクリーニング屋さんの工場で、2100円。スタンプをためて500円の金券になっていたのを使って、実際のお支払いは1600円。丸洗いから帰ってきたら、袖丈つめをしなければ。これは9月の単衣になるだろうな・・・。

きょうの「さよなら昭和」:アパート取り壊し→分譲。

※クリーニング屋さんの隣の医院の角を曲がると、駅前の商店街へ抜ける路地になる。道幅が狭くて、車が通れないので安心して歩ける上に、両側は地主さんのお屋敷の塀に囲まれ、緑と猫の小径である。古くからの住人はこの道を使うが、新参者は知らないかもしれない道。
※いつものように角を曲がると、黄色の「分譲中」の幟が乱立。このあたりで分譲する土地なんてあったっけ?と思いつつ進むと、手持ちぶさたな建設会社の人がパイプ椅子に座っていた。
※私の物心付いた頃にはすでにあった建物が取り壊され、2軒の住宅になるらしい。現況はアパートで、もう住人はおらず、部屋のドアなどの建具が外され、表に積まれている。

※このアパートの玄関は木に囲まれ暗く、入った正面にでっかい石が飾られ、奥が見えにくい。なぜこんな体裁なのかというと、アパートになる前は「ビジネス旅館」という建前の「連れ込み宿」だったのだ。中は見たことないが、たぶん「遊び」という映画に出てきたところと似た感じなんだろうなあと想像しつつ、早や40年近く。この映画は1971年の作で、それから10年もしたら世間は「ラブホテル」全盛になって、この手の旅館は流行らなくなったのだろう、ある日前を通ったら、この間まで「旅館○○」だったのが「アパート○○」に変わっていた。しかも、ほとんど設備に手を加えることなく。
※というのも、旅館○○のアッピールポイントは「全室冷暖房完備・バス・トイレ付き」だったので、アパートへの転用が容易だったのだ。おそらく2畳か3畳の前の間があって、四畳半か6畳くらいの座敷があって、当然布団をしまう押し入れも付いていただろうし、前述の映画に出てきた旅館では小さな流しのような洗面台もついていた。共同の台所を設置すれば、すぐにでも集合住宅になる。なるほど、スムーズに商売替えできてよかったねえ、と他事ながら安堵した私であった。と同時に、1,入居者は、アパートなのに玄関正面にでっかい石が置いてあるのが変だとは思わなかったのだろうか?、2,入居者はアパートの前身が旅館だったこと、知っているのだろうか?などの疑問を持ちながら、早や25年くらい。その疑問はついに解けぬまま、取り壊しとなってしまった。
※手持ちぶさただった建設会社の人と少しお話しする。こんな駅前で、目の前はショッピングセンター、背面には商店街なのにものすごく静でビックリしたそうだ。この町も10年ほど前に駅前再開発がなされたが、この区画は道一本のところで再開発の網にかからなかったのだった。駅前のエアポケット。
※敷地が狭いのと目の前の道が狭いので車庫もとれないし、車で動く人には不向きだが、場末でもいい、駅前に一戸建てが欲しい方はどうぞ。3380万くらいだったかな、2階に3室、1階にLDKと1室くらいのプラン例が表示されていた。
※なんだか、どんどん昭和が遠くなる。

※早稲田大学裏の悪趣味な建物は和世陀(ドラード早稲田)だと教えていただき、また一つ疑問が氷解いたしました。多謝。
※22年前の建物でも、バブル期のものかな?と思ったほど、あまり古びて見えなかったのは、建てた建築家の事務所がここに入っていて、きっと手入れがきちんとなされているためかと思います。やっぱりメンテナンスが肝要ですな。
タグ:お手入れ

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