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大わらわ

【11月10日】観劇@松竹座

写真倉庫→http://sanpokimono.sakura.ne.jp/2009_11_10p.html

きょうの着物:青系臈纈染め小紋、古着屋で2800円。
きょうの帯:黒繻子にカサゴ刺繍二部式帯。
きょうの半襟:ポリ白自作点描もの。
きょうの長襦袢:錦紗牡丹の染め。
きょうの帯揚げ:円谷系綸子。
きょうの帯締め:ダークローズ丸組に五色の玉。
きょうの足袋:自作塗り塗り足袋。
きょうの下駄:青っぽい黒艶消し御船台にヴェルサーチ風鼻緒。

※鼻づまりが治ったら、今度は咳に移行し、夜は気管支炎みたいになって眠れない。それでも午前中、ベランダにプランターや金魚鉢を戻したり、粗大ゴミや資源ゴミを出したり、網戸を洗ったりで、あっという間に時間が過ぎる。改修工事も一段落して、ようやくものを戻してもよいというお達しが出たのだ。ああこれでまた元の生活が取り戻せると安心していたら、玄関先に背広姿の男性二人が立っている。ゼネコンの人。真下の住戸が室内を大々的に改装するとのことで、また騒音が始まるんだそうだ。立ち直りかけた心が、がくっと再び折れるような気がした。

※眠れなかったツケがここで回ってきて、ものすごくしんどくなる。ちょっと休憩、と横になったら、出かけるための準備の時間が足りなくなって、とりあえず出していたものを着て出かけることになってしまった。

※松竹座前に到着すると、ものすごい人の数。動員数が多いようだ。玄関先には本陣のような幕と提灯が下がり、フェイクの篝火が燃えている。初日の前日かに、出演者で篝火を点火するイベントがあったらしいが、その後は、建物に引火するとまずいのでフェイクに変えたようだ。

※あまりにすごい人数なので、開場されてもなかなか人の列が進まず、じっと待っていたが進まない。人気演目なんだなーと思いつつ、我々もじわじわ進んでようやく入場。なんか中村獅童ファンクラブの人がいるようだ。人が多い=暑い、ということで、無理かなと思いつつも係員さんに、会場が暑くなってくるので、空調の調節に気をつけてくださるようにお願いしておく。その甲斐あってか、一幕目は涼しかった!何でも言ってみるものだ。が、偶然かもしれない。だって、二幕目は暑かった。

※今回の収穫はヒロシ(http://ameblo.jp/hiroshi-officialblog/)と中村蝶紫(http://www.kabuki.ne.jp/meikan/members/actors/a0979_chousi.html)。最近テレビで見ていなかったヒロシさんであるが、声がいいので舞台で映える。中村蝶紫さんは、4人で踊っていて、一人だけ腰が決まっていて、ちゃんとお稽古している人の良さが際立って見えた。今まで、踊りの見方が全然わからなかったが、あまり上手じゃないというか、キャリアの浅い人に交じって踊っているのを見て、うまい下手の見方がようやくわかった気がした。

※そして今回の「貢献度大」は波乃久里子と平幹二郎。前者は「わー、この人なんて憎たらしい、度し難い人間だ」と怒りを呼び起こさせるほどのインパクト、後者は存在感はもとより、声がよく通り、とても聞き取りやすいのだ。獅童は残念ながら、ところどころ聞き取りにくいところがあった。上演時間は短く、あっという間に終わった感じだ。

※終演後、トイレに並んでいた奥様の会話では、お友達をお芝居に誘いたいけれど、もしそれがおもしろくなかった場合、申し訳ないので誘えない、というような内容で、その発言の裏には、今日のお芝居の出来がもう一つよくなかった、というニュアンスが含まれていたと思われる。もう少し時間をとって、じっくり描くところがあったのじゃないだろうか。

※お弁当を5時半前後に食べて、7時に劇場から放り出されたのでお腹もすかず、とりあえず冷たいコーヒーを飲みにアラビア珈琲へ。なんやかんやおしゃべりしてから、待合へ行く。フランシス・アルバートというカクテルを教えてもらう。ウィスキー(ワイルド・ターキー)とジン(タンカレー)を同量注いで出来上がり。フランク・シナトラの本名が冠されている。フランシス・コッポラが愛飲したとか。シナトラ本人はまったく与り知らぬことだろう。

※森繁久彌氏、老衰でご逝去。市橋達也容疑者、南港で身柄確保。今日のニュースは大わらわ。

※さて今日の小紋は初おろし。臈纈染めってあんまり好きではなかったのだが、ちょっと前に(2007年9月3日の日記参照)、山本富士子の「夜の河」を見て、なんとなく「食わず嫌いも損かな」とも感じていて、先だって古着屋で見かけて買っておいたもの。花柄だが、なんだか水の中みたいな雰囲気もあり、「愛の水中花」セットでも作ろうかと思っていたのであったが、本日準備の時間切れに瀕し、選択の余地なし状況で思わぬ登板となった。もう控えのピッチャーがいないので、3日後に先発予定の投手が出てくるような、まあ、そういうことであった。

●ここより下は、これから観に行く人は読まない方がいいと思います。●

※今日のお話は、家康の息子、岡崎三郎信康の物語。錦之助が演じて以降、久々の再演だそうだが、意外なほど短い上演時間だった。そして何より気になったのは「タイトルと内容がずれている」ということ。ちっとも反逆者じゃないじゃん!原作のタイトルは「築山殿始末」だったが、昭和36年に映画化されたときに「反逆児」になった。その後それを踏襲しているようだが、おかしい、これはちっとも内容に沿っていないと思う。あまりに気になるのでプログラムを確認してみたら、今回の補綴・演出の斎藤雅文さんの文章の初っぱなに「『反逆児』という題名について繰り返し考えています」と書かれていた。そうだろう、これ変だもん。しかし綿々と受け継がれたものを変えるほどの勇気はなかったらしく、「受け入れ難い人生に対し、抗い、反逆することこそ、若者の特権であり、純粋さの証であることは今も昔も変わりはないはずです。」と、何とか自らを納得させようとしている。しかし、信康は「受け入れ難い人生」を受け入れたのだ、どうひねくり回しても、題名は変だ。あえて言うなら「あえて反逆児の汚名をきて」(つかこうへい風に)とでもいうべきではなかろうか。あるいは「犠牲者」とか。

※演出の人こそ、すでにつけられた「受け入れ難い題名」に対して「反逆児」になるべきではなかったか。

※お友達から「シャネルズごっこができるね」と以前話していた、真っ黒なシートパックをもらう。実際に使ってみたら、ショッカーの戦闘員になってしまい、「イー!」と鏡の前で叫んでみた。予想とは違う結果であったが、仮面ライダーファンにとってはうれしい贈り物。

※もう一つのギフトはパンダに取り憑かれた私のために追い打ち、いや、駄目押し?のタオルハンカチ。袋から出したとたん、こ、これは・・・と大笑いであった。ありがとう!
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