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雨に濡れても

10月31日】和裁教室@上本町

※仕入れの振込額の連絡を待って、なかなか出かけられず、重役出勤というか重役出席になってしまった。短時間の滞在でできたことはわずかだ。

きょうの仕上がりもの:青中華繻子地雨コートの丈つめ。

※先々々週、自分でなんとか家で仕上げて、アイロンがてらクリーニング屋さんで丸洗いしてもらった。それを先生にお見せしたら、袖丸の内側に入ったギャザーを寄せたところと、裾と前立ての重なるところに、千鳥ぐけして止めつけておかなければならなかったらしい。・・・先生があとを仕上げてくださる。今回、ほとんどやっていただいたことになる。ダメダメ生徒だ・・・。仕立て上がったものを、呉服屋さんの畳み方できれいに畳んでみせてくださった。実際、家で何度も出したりしまったりするときは、袖と左右身頃の半分くらいを内側へ畳んだ方が早いのだが、納品の際には袖が身頃の下に畳まれている。あれを家で再現しようとすると前のあわせがずれて往生して、二度と再現できなかったので、いったいどうするのだろうと思っていた。

※スナップを外した状態で、左右の脇線を揃えて平らに置いたら、そこで前立てを二箇所くらい待ち針で止めるのだ。それでずれないようにしてから、後身頃が上になるようにひっくり返して、袖を後ろ側に折る。最後に絹のしつけ糸でちょうちん結びすると、お仕立て上がり~♪状態のできあがり。家で再現するときは、着付け用クリップで襟元を止めつけてからひっくり返せばいいのだな。

※雨コートって、昔のは赤・黒・黄ばっかりで、現行品だとぼかしの薄紫とか薄緑とかになり、あんまりバリエーションがないんですよね。着丈もきっちり自分の寸法でないと着物の裾をカバーできないので、古着でぴったりの丈のものが見つかることは稀。長いのは詰めればいいけれど、短いのはどうしようもないですしね。今回のはとんでもない青だったのと、丈も長かったので古着屋で即買いしたものだが、即お直しにならないので、購入から着用可能状態まで5ヶ月もかかってしまった。長い道のりではあったが、これでもう雨も怖くないぞ。

※次の課題:茶色地にでっかい楓の紬、洗い張りを単衣に仕立てる!

※5年くらい前に古着屋で購入、紅葉の季節に着ていたが、あわせだと余りにも暑いので単衣にしようと思い洗い張りへ。来年の紅葉の季節に間に合えばいいや、という長期戦の構えである。まず表に糸印を付け、吊ってみて柄あわせを見る。前に裁った人が、かなりテキトーで、同じ葉っぱが左右同じ高さに並んでしまう。衿肩あきは動かせないので、最初に衿肩あきをあける人は、慎重に柄あわせしてもらいたいものだ。紬は裏表ひっくり返しても使える(よーく見るとちょっと違うが)ので、柄のバランスがいいように、あれこれひっくり返して調子を見る。ひっくり返したら、そこに大きな継ぎ当てが。というわけで、まずは継ぎ当てを外して、反対側から継ぎ当てすることになる。先生は「あんた、たいへんやなあ」と気の毒そうにおっしゃるが、私は継ぎ当ては得意なので、全然平気である。何か一つくらい得意技がないとね。

※そういうわけで、印付けより先に継ぎ当てのやり直し。なんか、上手だ・・・とウキウキしている。この機嫌の良さは、印付けや縫う段階になったら味わえないものなので今のうちだ。しかし、縫うことが苦手だが継ぎ当ては得意というのは、かなりしみったれっぽい感もあるな。

きょうの迷い:胴抜きにすべきか?

※単衣に仕立てることにしてはいたのだが、帰り道に迷いが生じる。八掛だけつけた「胴抜き」にはできないか、と迷いが生じたのだ。紅葉の季節に単衣というのもちょっとなー、と今頃思い始めて。単衣だから、一度自分でチャレンジしてみようと思ったのだったが、胴抜きなんて、高度なことになってしまっては、私ごときにできるとも思えなくなってしまった。次回、先生に相談してみよう。
タグ:お手入れ

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