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誰か止めないと

【9月26日】目撃
※家の近所で見かける着物姿といえば、近所の着付け学校の先生・展示会の着物アドバイザー・呉服屋の店員だけだったのだが、今日、初めてそれ以外の人を見かけた。ぶったまげた。下向いて歩いていたので、まず細い鼻緒→白足袋が見えて、「ん?」と思うと、足袋の上の端→素足→着物の裾の順に見え、「えっ?」と思って視線を上げると、20代の女の子だった。明らかにツンツルテンに着ているのだが、おはしょりがしっかり取ってあって、その分下に下ろせば素足は見えなかっただろうに、とハテナマークが飛んだ。「丈の短い着物は対丈で着ちゃいましょう!」という安直な物言いは好きではないが(寸法合わせて着ようよ)、「おはしょりは必ず取らなければならないので、その結果足がむき出しになってもいいことにしましょう!」というつもりも毛頭ない。どっちがかっこわるいかと言えば、足むき出しの方なので、丈の確保を優先すれば、対丈も致し方ないかとも思う。あの丈は明らかに変だ。
 それ以前に、当人が外出する前に誰か止める人はいなかったのか。
 すれ違ってしばらくしてから、もし良かったら、もう少し丈の長い、私の着物をさし上げようかと声をかけたら良かったかともだ思った。が、気味悪がられるだろうし、大きなお世話といえばそうだし。
 着てくれるのは嬉しいが、いくらなんでもあれはあんまりだ。
 鼻緒の細さ、白足袋、着物の柄行などから察するに、家にあったものを着ているのだと思われる。母親のものを大事に着るという心がけは大事だが、それを衣類として成立させるには、それなりのお手入れが必要である。娘が自分より背が高いなら、1枚くらい仕立て直すくらいの手間と費用はかけるべきであろう。
  私も初心者初期の頃は(いまだに初心者である)、変な格好もしたけれど、丈だけは確保していた(背が低かったおかげもあるが)。足が出る状態がオッケーとは、想像もしなかった。見えてはいけないものを見てしまって、動揺した。そういう意味ではインパクトある着こなし、だったのかもしれないが。
 良識ある家族の制止と心遣いが望まれる。

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