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生活改善運動:和室編~タイトルが「ら抜き」では信頼性が低いと思うが

【10月10日】ファームで調整
きょうの内職:半衿付け2点
※本当は今日、体調が良ければ出かけるつもりだったのだが、まともな半衿が付いている長襦袢はすべて袷で、28℃ではまだ暑く無理。夏の襦袢には絽が付いているし、どうしようか悩んでいるうちにまたふらふらし始めたので、今日は準備日にした。「ナニワ金融伝 ミナミの帝王」を見ながら。
(1)麻襦袢最後のおつとめのつもりで、半衿だけ塩瀬(風ポリエステル)にする。
(2)次の段階として単衣の襦袢にも塩瀬(風同上)を付ける。

きょうの手直し:縫い代を倒す方向を間違えた単衣。
※せっかくくけたところをほどいて、反対側に倒し、くけ直す。

きょうの下準備:今秋初の袷のセットを考える。まだ暑く感じるので薄手の銘仙にしよう、紅葉前にしか着られない青い紅葉の帯も、この機会に登板させよう、ということで、割にすっと決まる。

きょうのお手入れ:1kg千円の丸洗いに出すもののリストアップと梱包。

※とても当たり前かもしれないことなのだが、着物を畳む・コーディネイトを考える・寸法を測る・汚れをチェックするなどの時、これまで畳の上に敷き紙を敷いて座って行っていた。和室に座卓がなかったためでもある。なんか仕事効率が悪かった。床に近いところで作業して、たとう紙に付けるメモを小机で書いて、立って棚や箪笥にしまうという上下運動が頻繁だったせいのようだ。このたび、座卓が我が家に登場し、ひとまずその上で作業を行うことにしたら、以前より仕事効率が上がったように思う(当社比)。理想をいえば、座卓にきものの身丈程度の長さがあれば完璧だが、そんな巨大な座卓は普段じゃまになる。伸張式が望ましい。
 きもののチェックをしているときに、ほころびが発見されたら、すぐに座卓の上で裁縫道具やおコテを出して手直し作業にもかかれる。今日はそのせいもあって、いっぺんにいくつかの作業を終えることができた。
※大正時代の生活改善運動で中心になったのが、台所仕事の姿勢の改善で、床に座ってまな板に向かい、配膳の時には立ち上がって運ぶという姿勢の変化が仕事効率の悪さの元凶である、ということで、立ち仕事のできる作業台のある台所が提案されたのであった。
 詳しくは「ユカ坐・イス坐―起居様式にみる日本住宅のインテリア史」 住まい学大系 (066) 沢田 知子 (著)参照。http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4795208662/qid%3D1097409167/249-7212013-4099563
※イス坐に慣れた現代人が、和室できものに関する作業をするとき、最も効率の良い高さ、必要最低限な面積を持つ作業台が存在すれば、お手入れの苦労もかなり軽減されるのではないかと考える。
※こういうとき参考になるのは、プロはどうしているかということであるが、私の知っている古着屋さん・悉皆屋さんは畳の上で苦もなく行っている(慣れていらっしゃるのだなー)。和裁教室は会議テーブルだ(畳の上で正座だったら、続かなかったと思う)。きものブティックと銘打った古着屋のみ、立ってショーケースやカウンターの上で畳んでいるが、少し高すぎるように思う。
※店の改装をしたとき、レジカウンターの高さを60cmにしたのだが、これはコンビニのカウンターの高さ。推測だが、アイロンかけるのにちょうどいいくらいだと思う。和室での作業台も、おそらくユカに座ってアイロンかけにちょうどいい高さがベストかもしれない。ではアイロン台を出せばいいのか。コーディネイトを練るには、幅が少し狭いかな。メモも取りにくい(パッドが入っているので)。
※総合すると、(1)普段は座卓として使えるが、必要に応じて身丈程度の長さまで伸ばせ、(2)幅は座卓程度(45~60cmくらい)あり、(3)高さはアイロンかけにちょうどいいくらい。現行の座卓の高さでもいいかも。というような台があれば、脱いだ着物を畳むのももう少してきぱきするかもしれない。でも、これはズボラな性格が治ればいいことか??

きょうのキモノ本:「これ一冊で 誰でも5分できものが着れる」
http://www.nis-r.co.jp/syoukai4-11.htm#0
※本屋に並ばない本らしい。新聞広告を見て送ってもらったが上のURLからも注文できる。が。まずタイトルが「ら抜き」であるのが気に入らない。
※どうやって5分で着られるのかというと、着付けの基本である補正と長襦袢装着を、「女優さん早技シリーズ 早技二部式襦袢」というものを使用すると10秒で完了でき、帯結びも「早技帯結びセット」を使って前結びすれば3分30秒という話であった。従来の着付けと比較すると、26分弱なので格段の差、というわけだ。
※この秘密兵器の通信販売チラシも同封されていて、襦袢セットは28770円、早技着付けセット(クリップと腰紐ゴムベルト2本)5880円、前結びセット(ゴムバンド大中小各1本、前結びベルト、お太鼓ピン2個、お太鼓補助ベルト3本、帯枕)9870円。半衿はマジックテープで2秒で装着オッケー。ポリエステルで3360円~。
※どうなんでしょうね・・・。私は長襦袢も着物のお洒落の喜びの一つだと感じるので、いくら早く着られてもポリの白長襦袢は着たくないし、静電気帯電体質なので絹を着たい。利便性を優先するとお洒落でなくなるというジレンマはこれまでもこれからも克服されないのだろうか。
※業務上、どうしても早く着なければならない方には一つの選択肢だと思うが、きものが好きになって行くにつれ、ポリ襦袢はいやだなあと感じるようになると思うので、長く使うものではないかもしれない。しかし最初からこれに慣れてしまったら、普通の長襦袢には戻れないかも。
※しかし、前結びセットは、いよいよ肩が上がらなくなったときに使えそうだ。
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