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きれいなものは体にいい~洗える帯枕 その後

【10月12日】
きょうのキモノ本:『アンティーク振袖―私のお洒落なハレの日 』世界文化社            壱の蔵・弓岡勝美/著
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4418041621/qid%3D1097587140/249-7212013-4099563
※表紙に「主役の日*成人式*卒業式*謝恩会*の振袖」とあり、私には全く関係ない世界(というか手遅れ)。ところが、「お出かけ振袖」コーナーでは手持ちのものに近いものが掲載されており、コーディネイトヒントになるのだった。いかにも正式に振袖というもの(絵羽、紋付、吉祥柄)以外の、「華やか目の小紋の袖丈の長いもの」も「振袖」として扱われていたからである。
※『予算別振袖えらび』では、着物と帯で10・20・30万円台に分けてコーディネイトされている。合計金額の内訳がわからないので、帯が高いのか、振袖が高いのかわからないのが残念だ。現実に成人式等に購入しようと考えるお嬢さん/親御さんには、おおよその価格帯が提示されているのは親切だと思う。
※しかし、一応説明はあるものの、寸法の小ささ、仕立て直しの費用などについてはぼかしてあるので、実際にまともに着ようと思ったら、もう少し費用の上乗せと時間が必要であることを理解してもらえるかどうか。式典に対丈でいいじゃん、腕むき出しでいいじゃん、というのは本末転倒で、正式の日に着る以上はそれなりの対応をしていただきたいものだ。
※今ふっと不安になったが、この本の影響で、成人式に腕にょっきりのお嬢さんたちが増えたら困るなあ。

元々、こういうのは家にあったものを受け継いでいくものなのだ。うちのように空襲で焼けちゃったとか、お米と交換したとかで伝わっていない家の人こそ、買ったものに手を入れて、古着臭さを消して着てもらいたいものである。
※私にとってのこの予算別ページの楽しみは、大阪でうまく見つけると、この本での価格帯の半分から三分の一くらいで揃うので、なんだかすごく得した気分になるところだ。もちろん、『壱の蔵』のように、いつ行ってもよいもの揃っている店はないので、ほとんど運任せ。キモノが入手できても、次に帯に出会うまで2年がかりだったりする。いきなり、こういう振袖が欲しい!と思って古着屋に行っても、ないことの方が多いかも。なので価格の三分の二は、壱の蔵はじめとする、高額古着屋さんに品揃えしてもらって、無駄足を踏まなくていいこと・着る日に間に合うことに対する代金といっていいだろう。
※若い娘さんが着ても、今の振袖とは明らかに違って見えるものを、この年になって着ようというのだから、相当素っ頓狂(あるいはおかしい)と思われても仕方がない。が、床置きコーディネートを見ているだけでもココロがうきうきしてくるし、衣類は着てはじめて衣類となるのだ、と思って着たくなるのだ。さすがに「ふくら雀」を背負おうとは思わないが。
※柄行次第で袖丈が詰められるものは短くして、多少なりとも世間との軋轢を軽減しようという努力はしているのだが、おそらく焼け石に水だろうな。世間の皆様は袖丈なんぞに注目しないからである。
※ここのところ体調不良で、華やかなものに袖を通す元気がなくて、消極的になっていた。しかし、この本の写真を見て、やっぱりきれいだ、着たいなあと思えるほどになったので、だいぶ回復してきたようだ。
※思い出して追記
きのうの帯枕:自作「洗える帯枕
※思ったより具合が良かった。背中に当たる部分が柔らかいというのは、きもの着用時の負荷を軽減する。椅子にもたれてもラクチンで、しかも復元力があるので型くずれもなかった。
※おそらく、織り帯のように本体がしっかりしている場合は有効。染め帯など柔らかめの帯だと、形を支えるにはちょっと頼りないかもしれない。
※いただき物・粗品・安売りの皿洗い用スポンジ2個、家にあったら作ってみて、お試し下さい。もし使い心地が悪かったら、またお皿洗いにすればいいことなので損害がないのもいいところ。
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