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緑犬

【3月28日】和裁教室@上本町
きょうの課題:2週間前から放置してある羽織の仕立て
きょうの成果:襠が半分ついた。
※いったい何がどうなっているのかわからないが、先生のおっしゃるままに縫っているだけという感じだ。ついに「4月には講義をしますから」と先生が宣言される。理屈がわかっていないまま縫っているのがバレバレだったということだ。
※その上さらに、コテ印が見えにくい、あるいは時間とともに消えやすい布で、印を探している間に時間がたってしまうという災難も加算され、四苦八苦のうちに時間がたってしまう。ついに「チャコ使いましょう」ということになった。先生も降参。
※裁縫ダメ人間が和裁教室に行くというのは、仕上がった瞬間以外は苦行難行で、かなりつらいものがある。そういう葛藤を抱えながら帰宅すると・・・。
※帰宅後、あんまりありがたくない4つの出来事が重なって、(たぶん)ストレスでフラフラし始め、ダウン。
※ダウンしながらも昭和歌謡ヒットパレードみたいなテレビ東京の番組を見る。この番組には昔の歌手と面識・交流がある点を買われてか、ゲストが松方弘樹なのだが、いつものヤクザ顔ではなく、単純に昔の曲が聴けて嬉しい、とニコニコ眉毛下がりっぱなしの顔で、歌謡曲ファンとしては「そういう顔になるの、わかる、わかる」と同調してしまう。
※あれこれ、知らなかったことが発見される。http://www.havmercy.co.jp/yuhara/yuhara.html湯原昌幸の「雨のバラード」って、もともとGS「スウィング・ウェスト」の曲だったのか・・・。そもそも、そんなグループがあったことも知らなかった。原曲はもっとアップテンポだったらしい。聴いてみたい。
※ビリーバンバンは浜口庫之介内弟子だったのか・・・(兄弟揃って見たのは久しぶりだ)。作曲家がヒット歌手を世に送り出すという構造は、実は小室哲哉に今も受け継がれておるな。ビリバンといえば「いいちこ」のCMで聴くことができるが、980円くらいで売っているベスト盤に入っている「ミドリーヌ」というボサノバがオススメである。どう聴いても「緑犬」に聞こえるのだ。まっとうなベスト曲は「さよならをするために」であろう。石坂浩二の作詞で、歌詞に整合性がないのだが、アンニュイ感はバッチリ。

※ダウンしながらも、「日本のおしゃれ 帯留 池田重子コレクション」を見る。現在東京で開催中の展覧会できっと実物が見られるのだろうが、遠いところからは印刷で我慢だ。いやしかし、すばらしいものばかりで、欲しいものばかりだ。職人さんの意地と根性と誇りが結集した作品群、見応えありあり、である。こういうものを見てしまうと、安いつまらないテキトーなものは色あせて見える。まとまった形でいいものを見せてもらえる機会を提供してもらえたことに感謝だ。
※実は、現在は母の持ち物で、珊瑚をフルーツバスケットに彫った元帯留・現ブローチがある。元々は祖母のものだったと思うが、戦後になってわざわざブローチに作り替えたものだ。それがいつかお下がりで回って来るかもしれないと(根性が卑しい)、自分の可処分所得程度で買えるものには買う気が起こらないでいた。今回、さらにすばらしいものを見ると、余計にそういう気持ちが強くなって、「欲しいものは高すぎて買えない、買えるものの中には欲しいものがない」という状況が決定的になる。
※とはいえ、このコレクションにあるもののような細工は、今ではいくらお金を積んでも無理なものなのかも。となれば、買うものがないのだから、助かったというべきか。

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