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草屋根

5月28日】大学女子同窓会総会@梅田
きょうの着物:薄緑からシルバーのぼかし紋錦紗地手描きで花の単衣訪問着。
       一つ紋付き。
       オークション品5250円を洗い張り~仕立て替えたもの。
       解く前は、肩の柄が合ってなくて、悉皆屋さんと
       「これは絵羽じゃないから付下げだねー」と言っていたのだが、
       仕立て上がってきたら柄が合っていて、訪問着になっていた。
       前の仕立てはいったい何だったんだろう。
きょうの帯:牡丹色地絽金銀丸紋織り名古屋帯・オークション品5000円。
きょうの帯締め:きなこ色と白の三分紐。いただき物だったかどうか、
        もう忘れてしまった・・・。
きょうの帯留め:いただき物のラインストーン。ブローチ改造もの。
きょうの帯揚げ:絽白に緑で桔梗の絞り、古着屋で1300円、クリーニング420円。
きょうの長襦袢:もう麻になってしまいました。
きょうの半衿:白とブルーのストレッチレース。いただき物。
きょうの履物:畳表右近台側面黒漆に金蒔き糊・鼻緒は錦の「天璋院様」。
きょうのバッグ:緑ビーズ花*花。リサイクルショップで2600円。

※年に一回の総会。今回のイベントは同大学出身者で一級建築士前田由利さんhttp://www.yuri-d.com/の講演。ところが、私はあれこれあって、遅刻してしまった・・・。会場にはいると、驚いたことに講演者も着物姿。聴衆は女性が約50名、うち10名以上が着物姿。ここ5年のきもの普及活動が実って、全体の2割が着物着用という嬉しい結果が。私のチカラだけに還元するのは明らかに思い上がりだが、半分くらいは貢献したと思う。
※スライドを多用してのお話はとても面白かった。阪神大震災後、瓦礫が膨大なゴミになってしまうのを目の当たりにして、「よし、全部土に戻る家を造ろう!」と決意され、まず自宅を実験台に。この家の特長は屋根の上に草花が生えている「草屋根」である。
※狭小な敷地に建てた家なので、屋根裏部屋を子ども部屋にせざるを得ず、いかに涼しくするかを考え、屋根に土をのせて草を植えたのだ。実験・測定の結果、普通の屋根の20分の1だったかの熱伝導率だそうで、効果はバッチリ。


※熱を遮断するという機能面以上に、草屋根のなによりもいいことは、屋根の上に座って、ぼーっと外を眺めることができることだ。近所の子どもたちも喜んで上っているそうだ。角度は15℃前後でないとコワイらしいが。
※また、工務店を介さず直接大工さんや左官屋さんに仕事を発注したため、釘はいくらで板はいくら、という細かい具体的な点が理解できたことや、壁を塗ってもらったら左官屋さんの手の届く範囲と脚立に乗ってから塗ったところで塗りの違いが出て、それが光が当たったときに「手業」の面白みが出ることに気づけたことなど、勉強になりもし、味わいも感じられるようになったとのこと。また、床もご自分で貼ったり、自宅を造るという経験が、その後の仕事につながっていったそうだ。
※あとで少し直接お話ししたのだが、着物も似てるところがあって、型置きして染めたものなら、ここからここまで一つの型、と手仕事だからわかることがある。わからないようにするのが技ではあるが、プリントものと違うのはそういうところだ。家も、着物も、手入れしたり作り替えたりして、ずっと受け継いでいけるものが、きっとこれから欲しいものになると思う。
※あとで思ったことだが、自分で家を造る、直接発注するというのは、自分で悉皆屋さんに持っていくか、呉服屋任せにするか、にも似ていて、後者だけですませていると、楽だけどいつまでたっても着物の手入れに関する知識の蓄積はできないだろう。逆に、費用の差額だけが蓄積されるだろうが。
※自分でできることは自分でできた方が安上がりだし愛着も強くなるのは、家も着物も同じかもしれない。

きょうの意外といいじゃん:1,訪問着は、上前膝あたりにシミがあって、
             洗い張りでも取れなかったのだが、着てみると
             あんまり目立たないようだ。
             大よそいきにはならないが、
             ひとまず外出着にはなった。
             2,ビーズのバッグは意外とよく入る。
きょうの「もうあとがない」:5月にして麻襦袢を着てしまった・・・。
タグ:訪問着 単衣

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