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事故・自己責任

【8月6日】えらいことに
きょうの映画(DVD):八月の濡れた砂(1971年・監督 藤田敏八)

※ずいぶん前に買っておいたDVD、いつでも見られるという油断が働いて、長い間保管してしまっていたので、いよいよ観ることに。1982年の上映会(確かサンケイホールだったか)で観たっきりである。

※この映画にたどり着いたのは、NHK少年ドラマシリーズつぶやき岩の秘密の主題歌「遠い海の記憶」を歌っていた石川セリのベスト盤の中に「八月の濡れた砂」主題歌が入っていたためだった。青少年の健全な育成的NHKから、日活ロマンポルノに方向転換する直前の最後の作品といわれるこの映画に至ったのが、今から思うと面白い。

※このDVDの特典は、村野武範と中沢治夫(現・剛たつひと)という「飛び出せ!青春」の河野先生と「不良の片桐君」のコメントを聞きながら画像が見られるところ。映画の中では、村野武範が不良、片桐君役の剛たつひとが真面目な同級生という配役だ。この映画の半年後に「飛び出せ!青春」が始まるのだが、当の二人も、まったく予想しないことだったという。ただ、剛たつひと氏に関しては、それ以前の東宝青春テレビドラマで、すでに不良役をやっていて、それとは逆の役柄を、あえて藤田監督が振ったということはあったらしい。82年の上映会では、観客の多くに「村野武範=先生」「片桐君=不良」という図式が出来上がっていたため、片桐君登場の瞬間、館内がどよめいた記憶がある。

※映画の冒頭でのテレサ野田(当時14才)のスッポンポンが話題になったそうだが、その後またNHK少年ドラマシリーズでお目にかかることになるのも面白い。ぐるぐる回っている感じだ。

※テレサ野田を浜辺で拾う、もう一人の主人公西木清役はもともと沖雅也だったが、単車でこけるシーンで本当に鎖骨を骨折してしまい、急遽、広瀬昌助が起用されたが、結果としてその方がよかったという意見も多いようだ(余談:この役者さんはその後「白鳥の歌なんか聞こえない」(正司薫の)にちょい役で出ているようだが、どう考えても主人公の薫クンは岡田裕介よりも広瀬昌助の方が、まだましだったのではないかと思う。(先日、日比谷高校の学生の話を引き合いに出したのは、薫クン四部作のことが念頭にあった)。

※舞台は湘南の海岸で、主人公二人は浜辺で「週刊少年サンデー」をパラパラ見る。私がピアノ教室で読んでいた号の可能性もあるかな?と思って調べてみるが、楳図かずお「おろち」は1970年で連載終了、ちょっと時期がずれていた。まあどうでもいいんですけど、ピアノ教室では2,3年遅れの週刊誌をずっと読んでいたようだ。

※まずオリジナル音声で観、コメンタリー音声で観、2回観たのだが、2回目の途中で事故が。



きょうの事故:尾てい骨の上打撲。

※キャスター付の椅子の上で妙な姿勢を取り、バランスを崩して椅子から落下、お尻を打つ。一瞬目の前を星が走り、よくわからなくなる。痛みに耐え、打ったところに湿布して、続きを見た。

きょうの反省:注意一秒けが一生(昭和32年以来ある標語らしい)。
       お行儀の悪い姿勢をとるからいけない。自分が情けない。

※「八月の濡れた砂」と「お尻打撲」がセットになって、今後記憶に残ることだろう。

※で、映画の話に戻るが、結局のところ「藤田敏八の映画に出てくる女には感情移入しにくい」という結論。よくわかんない女ばっかり出てくる。帰らざる日々
バージンブルースもそうだった。藤田監督というのは実は女が苦手だったのかなあ。男の世界を描くための添え物で「対象物」「異物」としてしか出てこないような感じがする。まあ、それでもこの映画は、私にとっては手元に持っておくべき70年代のモニュメントではある。
タグ:映画 ケガ
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