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ダイヤルXを廻せ!

【9月20日】
きょうの故障:洗濯機。

※まだ2年弱しか使っていないドラム式洗濯機が故障。洗剤液で洗うところまで進んだくせに、途中でピーピー警告音とエラー表示。しかしその表示が取説に載っていないもので、メーカーに電話する。なんというか、その表示が出たということイコール基盤がパアになった→修理というサインだったらしい。

※明日まで修理は無理とのことだが、では中に入ったままの洗濯物はどうなるのか。ドラム式洗濯機は、作業中は蓋がロックされて開かないのだ。蓋を開ける方法を別の技師から電話で指示するとのことでしばし待つ。

※子機を持って洗濯機の前に行き、技師の指示通りパネルのボタンをあれこれ押す。ピンチのときにドアロックを解除する秘密のボタン操作が仕込まれているのだった。Aのボタンを押しながらXのボタンを3秒以内に3回押せ、それで「650」という数字が表示されたら、次にBのボタンを押しながらYのボタンを3秒以内に3回押せ、など複雑な手順。

※しかし、なんだか大きな金庫のダイヤル式錠を右へ43、左へ28、なんて感じで、
気分はちょっと山崎努である。先日、夜中に悪の階段という映画を見て、その記憶が甦った。

※あるいは時限爆弾の赤い導線か白い導線かを切れば、自動発火装置が切れる、という場面で、電話や無線で指示を受けながら切っていくような感じもあった。



※ようやく蓋が開いて、中から洗濯液に浸った洗濯物を取り出すことができた。問題はこれからだ。このままにしておくわけにもいかないので、洗面台ですすぎ、干さねばならぬ。よりによって、でっかいバスタオルが3枚など、大物が。ついでだからと直前にあれこれ細かいものを放り込んだのも、今となっては悔やまれる。

※久しぶりに手洗いすることになったが、思い起こせば震災後、避難先の仮住まいに洗濯機を持っていかなかったので、全部手洗いだった。あれは、2月の寒い夜~、全部手洗いしてまぁしぃたぁ♪(ここ、ざんげの値打ちもないの節です)、というのに比べれば、気温も高いし、次の日には修理に来てもらえるのだから気楽なもんである。ちょっと腰は痛くなりましたけど。

※普段でも、デリケートなものや和装関係は手洗いすることが多いけれど、肌着や布巾やタオルなど、洗濯機任せのものを自分の手で洗うと、なんだかこれまで生地に直接触って、すすぎの水が透明になるのを確認して、という作業から遠ざかっていたなあと痛感。それと、昔の女性って、これだけで半日くらいは潰れてしまって、手も荒れるし、たいへんだったなあと今さらながら。思索したり読書したり映画見たり、なかなかできなかっただろう。まあ、女中さんが使える身分の場合は別にしても。

※しかし洗濯機のおかげで、生地そのものに触れあうことが少なくなってしまったのも確かだ。水中の繊維は気持ちいい。毎日だったらいやになるだろうとは思うけれど、生地そのものに対する実感の伴う造詣みたいなものは、昔の人の方があったのじゃないだろうか。

※たまの不便にも、ちょっといいことがあるものだ。
タグ:洗濯機
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