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長い付き合い

【11月12日】

※夏の後始末がまだ残っていて、本日ようやく悉皆屋さんへ。これまで、お互いの都合が合わず、なかなか会えなかった。夏に着た着物の汗ぬきや、出してみたら短かったという放置物件など、多数持ち込む。

※お代金の額がはっきりしているものについては、なるべく先に支払ってしまうようにする。というのも、無計画なワタクシのことゆえ、仕上がってきたときにお金がない!という事態が想定できるため。しかし、向こうが固辞する。あちらはあちらで「あれば使っちゃうから」という、ほぼ同じ理由。引いたり押したりして、だいたい半分くらい代済みにして、ちょっとだけほっとする。

※代金のはっきりしないものは、やってみないとわからない染み抜き、繰り回しの必要な仕立てなど。ややこしい指定が多く、申し訳ない、と頭を下げると「なにゆうてんねん、長い付き合いやおまへんか」と、たいへんありがたいお言葉。

※振り返ってみると、2000年以来ずっとお願いしていて、今年で丸9年のおつきあいになっていた。何かと融通をきかせてもらえるようになり、すっかり頼りにしてきたが、「長い付き合い」と認めてもらえるようになるには、およそ10年はかかるということだ。そして問題は、そういういい関係になっている頃には、向こうがすっかり年を取っていて、今後、いつまでお願いできるか不安になることだ。いい関係を構築するには時間がかかるが、それが維持できる期間がどれくらいあるのか。それは誰にもわからないけれど、これから私がすべきことは、こうして築いた関係を大事にしていくことだ。
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