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「失敗の本質」見本市

【7月27日

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※享楽的な所業の二日目。履物屋さん、歌舞伎、酒場と「てんこ盛り」でした。

※二回目の「伊勢音頭」は、万野の悪意が主に金銭欲から来るものと理解できました。

※いつも歌舞伎を観る時、「人はこうして失敗する」という「失敗の本質」のようなものを見いだそうとしてしまうのです。とにかく連絡ミスが多すぎるし、勝手な思い込みで行動する、身分を偽る、欲ボケ、など、どうやったら人は悲劇を招くことになるかの見本市のようです。まあこういう要素がなければ物語は生まれないのですが。

タグ: 絹芭蕉

イカにもラブリー

7月26日

※写真倉庫、更新しました。

※あっという間に日々は過ぎ、ずいぶん前になってしまいましたが、
久々に買い物や酒場やカラオケという享楽的な所業を集中して遂行いたしました。
「愛の挽歌」、歌いました、気が済みました。

※何年かぶりで会えるお友達とは、話しても話しても時間が足りないものですね。お金も足りず、買えないものもありましたが、それはそれで忘れられない思い出となりました。
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レンコンじゃなくて

7月21日

※写真倉庫、更新しました。
※最後の講義が終了。あー、ホッとしました。

※科目が「生活科学」なので、出来るだけ科学的な話を中心にしようと心がけてきたが、まあ最後だしということで、残り10分あたりで、今日着ていた小千谷縮の源氏車の柄について解説してみる。まず、車輪を指さして、なんの柄かわかりますか、と質問すると「レンコン」「朝顔」など見当外れの答えが出て、次に「水車」というのが出たので、「んーちょっと近づいたかな」と誘導すると「自転車」とか、近代的になってしまい、ヒントとして「この着物は少なくとも1944年よりも前のものだと思う」と示すと、さすがに自転車はないと思ったらしく、「人力車」など、時代背景を考慮に入れた回答が出てきた。
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※そのあたりで種明かしし、牛車の車輪がモチーフになっているということ、それが水紋とセットになっていること、なぜ外された車輪が水に半分漬かっている(片輪車紋)のか、を解説する。牛車は平安時代の貴族が乗っていましたね、その当時は金属の車輪はありませんね、つまり木製ですね、木は乾燥すると割れたり変形したりしますね、だから水に漬けて乾燥を防いだんですね、という具合。

※着物の文様にも、このように人々のモノに対する扱い、生活の知恵や工夫が描かれているわけです、それが描かれているモノの時代背景などから推察して、この時代にはあれがあった、これはなかった、という事実をベースに、どのようなモノだったのか、なんのために行っていたのかなど、想像力を働かせて理解すれば、いろいろなことが知識のヒントとなります、そして、モノは、人間が考え、人間が必要とし、人間が作り、人間が使うもので、それを詳しく観ていくことはすなわち、人間の追究でもある、と、なんとかかんとか授業の内容にくっつけて、一応の整合性を保った。

※これが結構面白かったらしく、来年の講義では、時々こういう話も交えていいのかもしれないと思った。これまでは、単に私は着る洋服がないので着物で行っているだけで、特に「着物を着ているアタクシ」「着物に詳しいアタクシ」臭をさせないように気をつけていて、着物類について特に語ることを避けていた。なんか、「あなたたちはご存じないでしょうけど」的な選民意識を感じさせるのではないかと恐れていたせいもある。

※まあ今回は着物柄も講義のタイトルにフィットしていたのだ。木は乾燥する、だから水に漬ける、というのは原始的とはいえ、科学であろう。客観的事実ですしね。それと同時に、それが文様になるというところが文化でもあるが。

※講義は終了したが、最終テストの代わりにレポートの採点が9月にある。だからマラソンでいうと、ようやくスタジアムに入ったあたりかもしれない。レポートは毎年「生活の中の30」というテーマで、それぞれが対象を決めて「同じに見えるなにか」を30個集めて観察し分析するというもの。今年、面白そうなのは「大阪のオバチャンは必ずアメちゃんを持っているという印象があるが、実際どうなのか」を確かめる調査で、道行くオバチャン30人に声をかけて、本当に持っているのか、どういうのを持っているのか(のど飴系だとか黒糖系だとか)、アメちゃん専用袋があるのか、それはどのようなモノなのか、それから統計資料も当たってみて、アメちゃんの出荷量や消費量が大阪や関西、近畿地方で突出して多いのかどうか、など、「噂の真相」を暴く、というようなものだ。…という話を二人の先生にしたら、二人ともアメちゃんを持っていて、ひとりは車の中にも常備しているという。調査結果は噂を裏付けるものになるかもしれない。
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タナボタ

7月15日

※写真倉庫、更新しました。

※午前中は会議、午後一番に銀行に行くはずが、電話で出遅れ予定がずれ込み、4時開場の松竹座に間に合わせるために、バタバタする。しかも、フレームバッグの着せ替え状態を見たいという、購入店のお姉さんのリクエストもあったので、電車に乗る前に寄る約束になっていた。2011_07_15_p19.jpg

※昨日、重い荷物を引っ張っていたせいで、膝の具合がよくない。階段を上るのがつらいくらいで、コンドロイチン世代になっていることを実感する。フレームバッグのお姉さんは、スカーフを巻くという方法にとらわれていたので、和装品の応用というのは目から鱗だったらしく、いたく感動していただいた。約束を果たしてホッとして、難波へ。駅の待合室は冷房無し、すべての車両が弱冷車、私を痛めつけようという意図だけでの仕打ちではないが、あまりにも過酷である。

※幾多の困難(?)を乗り越え、着席。前から5列目のベストポジション。細かな表情の変化なども見て取れ、ありがたい。車引、伊勢音頭恋寝刃を観る。「伊勢…」の方は通し狂言なので、話の前後関係がわかって面白い。一部を切り取ったものは、なんでこうなるのか、わからないこことがあって、イヤホンガイドで補完できるものの、納得できない感があったりする。ただ、仲居の万野が、なんであんなに悪意に満ちているのかがよくわからなかった。番付買ったり、予習復習しないからだ。

※ぼーっとしている今田万次郎と性悪の権化みたいな仲居万野を、秀太郎さんが二役演じているのだが、これがもう、とってもよかった。ぼーっとしている万次郎を助ける役を仰せつかった福岡貢が仁左衛門さんだが、これまた容易に奸計に陥れられるほど、基本的によい人でぼーっとしていた。ただ、前半では、あまりに万次郎がぼーっとしているので、比較として貢が切れ者に見えていたので、単体になった時に、「あ、この人もぼーっとしてるんだ」と気がつく、つまり「ものすごくぼーっとしている人」の世話役を「ややぼーっとしている人」が担わされ、さらにその後「ものすごくぼーっとしている人」の尻ぬぐいで、「ややぼーっとしている人」が「ものすごく悪知恵の働く人」に陥れられ、さらに「好意でお助け」するつもりの「いい人」が、気を利かせたつもりが裏目に出て、ますますひどい目に遭って、その後「キレる」という話だった。

※幕間にエスカレーター脇のベンチでお弁当を食べていたら、エスカレーターの壁が透明ガラスのため、私の背中が見えていたらしく、お客様のひとりに「そのような柄の帯は、誂え染めか、作って売っているものか」というご質問を受けた。2011_07_15_p06.jpg

※近所の月賦デパートのリニューアルオープンセールの「○○円均一」の山の中にあったもので、以前、色違いをネットで見かけていた。一晩考えます、と家に帰ってネット価格を調べ、その半額くらいだったので翌日購入。そもそも、その店には格安冷蔵庫「3点限り」を見に行ったのだったが、売り切れていて、結局違うものを買ってしまった。ついうっかり、呉服売り場を覗くからいけない。もっと恐ろしいことに、仕立て上がりを引き取りに行った帰り、同じフロアの毛皮売場の店員さんが「毛皮も見て行かないか」と声をかけてきた。「物欲に流されやすい、御しやすい客」と見なされたのではなかろうか。もちろん、速攻で立ち去りました。

※というようなエピソードの帯だが、自分自身が涼しい気分になれるので、これは精神衛生上よいものであった。

※終演後、久々に待合へ。お酒を三杯も飲んでしまい、ちょっと酔っ払い、それでも電車で帰る。着物を脱いだあと、きっちり後始末したつもりで布団に倒れ込んだが、よく見ると山のまま。ああ記憶喪失か健忘症か。

※たまたま浮いたチケットでいい席で見せてもらえて、本当にありがたや~。
タグ:明石 観劇

スタジアムが見えてきた(マラソンでいうと)

【7月14日

※写真倉庫、更新しました。

※よく考えると、昨年の7月15日の講義に、まったく同じ着物と帯を採用していた。33℃くらいになると、それを着たくなる、というような法則がどこかにあるのやもしれぬ。2011_07_14_p07.jpg

※しかしまあ、そんな暑い日によりによって、カーペットの見本帳をカートで運ぶことになる。「食」「衣」「住」の順番で進めていくと、暑くなってから「住」の分野となってしまう。日傘は差さねばならぬし、保冷剤を握らねばならぬし、どう考えても腕が一本足りない。

※しかし、ヘロヘロになって運んだ甲斐あって、カーペットに馴染みのない世代の学生にも、昔の記憶がある学生にも、実際に触ることができてよかった、と好印象。帰りはあまりに疲労したため、生レモンスカッシュでビタミン補給。ふと隣を見ると、昨年会った奥さんがいる。旦那さんの浮気相手のところに乗り込む勢いで仕立てた明石を衣裳缶の中にしまい込んだまま、と話してらっしゃったひとだ。今もまだ、缶の中らしい。パンドラの箱みたいに、開けたら「なにかよくないもの」が一緒に出てくるような気もするので、このままの方がいいのかもしれない。
タグ:うすもの

愛の挽歌

【7月12日】

※晩ご飯が遅くなったのは、NTTこみゅにけーしょんずから営業電話が長かったせいで、かなり焦って調理していて、少しイライラもしつつ食卓に着いたとたん、テレビでは「まさかの二人」が仲良く映っていた。

※「つなき&みどり」ですよ!1972年に夫婦デュオとして登場したものの、離婚により解散し、その後二人で歌うことは期待できないと半ばあきらめていたが、さすがNHK!30年の時を経て、解散後初めての「愛の挽歌」を熱唱。ああ、生きててよかった。

※イライラはすぐに吹っ飛び、画面を食い入るように見つめ、耳をそばだて、滅多にないこの機会を存分に楽しもうと集中した。こんなに集中力を発揮したのは久しぶりのような気がする。

※ああ、誰か私と「愛の挽歌」を一緒に歌ってくれる男性はいないものか。

タナバタ

【7月7日】

※写真倉庫、更新しました。

※アルバイトも12回目となり、ぼんやりとゴールが見えてきました。マラソンで言うと35km地点くらいでしょうか。スタジアムに入るまで、スタジアムに入ってからの失速がないように、もう一踏ん張り。

※本日は住居関係の話の流れで、アスベスト問題となり、東北の倒壊建造物の撤去にもアスベスト対策をせねばならないわけで、でも今のところ原発その他の方が注目されていて、あまり語られていないように思われます。もちろん、それ以前の問題が山積みなわけですが、現地に赴かれる方は必ずマスクをお使い下さい。

※9.11のWTC倒壊現場でもアスベストが飛散し、多くの方が健康被害を受けました。原理主義恐ろし、テロ許すまじ、報復行為などなどが語られる案件ですが、アスベスト多用し続けた業界、容認した政府などがアスベストという毒を仕込んでいた、自国民へのテロ行為でもあったのではないかとも考えられます。

※帰宅後夕方のニュースで、昨年アスベスト被害で亡くなったサックスプレイヤーの最後に残した詩が、このたび楽曲になったというのを見て、まあなんという同時性、と驚きました。

※暑さ、湿気、冷蔵庫騒動などの波状攻撃に耐えられず、この日はダウン。夕食はお茶漬けでした。
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タグ:綿 ダウン

梅田で千日前

【7月6日】

※写真倉庫、更新しました。

※無料券でタカラヅカ雪組公演。すごく楽しい舞台で、よく練られた脚本なので、安心して観られました。それと、舞台装置が汎用性・応用性の広いもので、よく考えられていました。

※ひどい湿気で、家から出られるのか?と危ぶまれるほど不快指数が高く、最初からどこかでタクシーに乗ってやろうと思っていたのですが、南森町で駅から出たら土砂降り。たまたま前に止まったタクシーに乗って820円也。待ち合わせには少し早く到着したのですが、阪急ホテルインターナショナルも全然涼しくなくて、うろつくのも耐えられず、予約してあった店にかなり早く入って、涼ませてもらいました。この季節、いかに倒れないようにするかに神経をかなり使います。

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タグ: 観劇

ああ、御挨拶もせずに

【7月1日】

※ふと気づけば「さるさる日記」最後の日が終わっていた…。
昨日はアルバイトで忙しく、今日は帳票類のまとめで忙しく、あっという間に日が暮れて。
最後は、「ありがとうさるさる日記」くらいは書いておきたかったのに、ああ恩知らず。
長い間、無料で貸していただいたおかげで、日記が続いた試しの無かった私が
ずいぶん長い間、中断も停滞もありながら、書き続けることができて、本当に感謝しています。

タグ:感謝

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